魔法先生ネギま!
0344話
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。お前達も体験したが、俺の記憶は常に戦争と共にあると言っても過言ではないんだ。そんな状態の俺の記憶を体験してすぐにアレだ。ネギ達が戸惑うのも無理は無い」
「でも! 皆アクセル君に助けて貰ったのにあの言いぐさは酷いじゃない!」
俺の言葉に感情を爆発させたのは円だった。その顔は怒りか、あるいは憤りかで赤く染まっている。
「ほら、怒るな。俺なら問題ないから」
ポンポンと円の肩を叩いて落ち着かせる。円も黙って俺の手を受け入れ、数分程経つと落ち着いた様子を見せていた。
「さて、じゃあリビングに向かうとするか」
ベッドから降りて、ふと気が付く。気を失う寸前はあれ程に肉体的に消耗していたと言っても間違いではなかったのに、何故か今の俺は不思議なくらい心身共に力が漲っている感じだ。これも異形化の影響か?
内心首を傾げながらも、部屋を出ていつも使っているリビングへと向かう。
リビングに入ると、エヴァがにやりとした笑みを口元に浮かべながら俺を迎え入れる。だが、ネギや神楽坂はどこか不満そうに俺を見ているし、宮崎は視線が一瞬合った途端ネギの背中へと隠れる。綾瀬はそんな宮崎を心配そうに眺め、それ以外の面々は心配していた程のわだかまりはないようだった。
……あ、小太郎もいた。古菲となにやら戦いについて語り合っているらしく、部屋に入ってきた俺には気が付いていないらしい。
「アクセルさん、これをどうぞ。丸3日も寝ていたのでお腹が空いていると思い、用意しておきました」
こちらに気が付いた茶々丸が大量のサンドイッチが盛られた巨大な皿を俺の前に置く。
「悪いな」
「いえ、ご無事でなによりでした。マスターも1時間に1回はアクセルさんの様子を見に……」
「おぉいっ、茶々丸!?」
そんないつものやり取りを苦笑して眺めながらサンドイッチを口へと運ぶ。
「で、結局何が原因でああなったんだ?」
俺のその質問に答えたのは、意外な事に隣に座っていた千鶴だった。
「エヴァンジェリンさんの別荘から戻って、寮に帰ったら夏美ちゃんが犬を拾ってきて介抱していたのよ。それをあやかと一緒に手伝っていたらいつの間にかその犬が小太郎君に変身して……取りあえず手当をしてお腹を減らしていたみたいだったからご飯を食べさせてたの。そうしたらあのヘルマンとかいう人が部屋にやってきて……」
「……その割には小太郎は捕まっていなかったようだが?」
「別に逃げた訳やないっ! ただ、途中でネギが部屋に来て、そんであのおっさんが一端退いたんや」
微妙に俺を見る目に恐怖が宿ってるようにも感じられるが、それでもきっぱりと言い切る小太郎。なるほど、以前に比べて成長はしてるようだな。
「じゃあ裸で捕まっていたグループは?
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