魔法先生ネギま!
0344話
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実年齢は私達よりも上かもしれないわ。でも、今のアクセル君はあくまでも10歳の子供でしかないの。余り心配を掛けさせないで頂戴」
千鶴が微かに目の端に涙を溜めながら、悲しそうにそう声を掛け。
「全く、余り心配させないでよね。鬼神化とかいうのはともかく、後頭部から新しい角が生えるわ、羽は生えるわ……心配したんだからね!」
円が目の端に涙を溜めながら真剣な様子で怒ってくる。
「皆心配で夜も眠らずにアクセル君の看病をしてたのよ? こーんな美少女4人に心配を掛けるなんてアクセル君の女誑しぶりも堂に入ってきたね。……ま、あんな美女3人を恋人にしてるんだからそれも無理はないか」
暗くなる雰囲気を盛り上げようとわざと軽く振る舞う美砂だが、その目にはやはり涙が微かに滲んでいた。
「……悪かったな。だが、もう安心だ。あれはどうやらヘルマンとかいうのを吸収した時に得たスキルが関係してああなったんだと思う」
果たしてあの現象が、鬼神化のスキルを発動したままヘルマンを吸収して新たにスキルを得たからこそスキルが統合されてああなったのか、あるいはスキル覧に空きが無い状態で無理に吸収したからこそああなったのか。
まだ確定的では無いが、恐らく両方の要素が混ざった結果だろうと俺は予想している。……と言うか、何となくそんな風に感じ取っている、と言った方が正しいか。
その後、30分程4人に説教をされたりからかわれたり、可愛がられたりと色々としていたのだが、ようやく4人とも落ち着いてくる。
「さて、じゃあそろそろいつものリビングに行くか。そこでエヴァ達が待ってるらしいぞ」
「ええ、そうです……わね」
何故か気の進まないような返事をするあやか。ネギに対して好意を抱いているあやかにしては珍しい感じだ。そしてそれは千鶴、円、美砂の3人も多かれ少なかれ共通している様子だった。
「どうした?」
「いえ、その……ネギ先生とアスナさん達がちょっと」
言いにくそうに言葉を濁したあやかに変わり、美砂が口を開く。
「実はさ、ちょっとアスナ達とやりあっちゃって」
「やり合う?」
「そ。アクセル君がスライムを問答無用で消滅させたり、ヘルマンとかいうのをスライムで吸収したりしたのが酷すぎるってなってね」
「……ああ」
美砂のその言葉で大体予想がつく。基本的にはネギにしろ神楽坂にしろ、人道的と言うか例え敵であろうとも人殺しは絶対に駄目というスタンスを取っている。まぁ、今回の場合は魔物と悪魔だが。それにネギ達にしてみれば、つい数時間前には戦争の只中を生き抜いてきた俺の記憶を体験した訳で。……それを思えばあの2人や他のメンバーが俺に対して反感を抱くのは無理もないのかもしれない。
「なるほど、大体分かった。そんなに怒るな
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