尾行者
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後ろに降り立つものがあったようなきがする。どうせならそういうシーンを再現してみるのもいいだろうと思い実行する。数秒で下から見えないあたりまで登りきると少し進んで入り口付近にスタンバイする。
下を見ると丁度、一人の人影が路地に入ってくる。しかし、行き止まりの路地に入ったはずのつけていた人物が消えたことにキョロキョロとしていた。そしてその瞬間に音も無く地面に着地すると太もものホルスターにある銃を取り出して後頭部に押し付けた。
「お前が俺をつけてたやつだな?何で俺をつけていた?」
「……」
しかし、その人物は何も答えない。
その人物を確認する。自分とは違い初心者ではないことを象徴するような装備、それに肩にしょっているのはスナイパーライフルと思われる武器。そして他の特徴は自分の胸元より少し低いくらいの身長に鮮やかな金髪をツインテールにまとめているくらいだ。
「何の目的があったんだ?俺みたいな初心者をつけて」
「……一つ」
アルトぐらいの高さの声でその人物はそう言って頭に銃口を押し付けれている状態から腕を背後に回して銃を掴んだ。
「野郎っ!」
すぐにトリガーを引こうとする。どうせ、この世界でもアンチクリミナルコードがあってダメージを食らわないだろうがノックバックはするため、それをつかえば離れることが出来るだろう。
しかし、トリガーに力を込めるがそのトリガーは動かない。
「なっ!?」
トリガーの後ろにその人物の指が入りハンマーも親指で押さえられているため銃が撃てなくなっている。そしてその人物はその状態から腹に蹴りをかましてきた。
そのせいで若干だが銃を握っている手の握力が弱まってする抜ける。
そして今度は少し離れたところでこちらに向けて銃を構える人物がいた。
「銃を向けるなら相手の攻撃が当たらない、尚且つ、自分が確実に当てられる距離で構える……銃を扱うならこれを覚えてくるべき……」
「そうかよ……」
まさかの銃をあんな方法で奪われるなんて思わなかった。剣とは違い銃にはこんな対処方法があるなんて思わなかった。だが、
「……ご忠告どうも。でも、一つだけお前もミスをしたぜ」
「?」
その人物は首を傾げる。
「それは俺の間合いその程度だとを見誤ったことだ」
そういうと一瞬で相手との距離を詰めると胸倉を掴んでそのまま壁へと叩きつけた。このときに自分に向けていた銃も掴んで叩き付けて落とすのも忘れない。
「残念だったな。近接系統の技は嫌というほど経験してきたし、こういう対処の仕方も受けてるんだよ」
「……ッ」
相変わらず口数の少ないやつだ。そして再び問いただす。
「何で俺をつけていた?」
だ
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