尾行者
[1/4]
しおりを登録しました
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ショーケースの前に張り付いて十分ほど経っている。だがどういう装備が良くてどういう装備が悪いのかなんて自分にはまったくわからない。少しでも銃に関しての知識は勉強したが自分にはどれも種類が違うだけでよく分からない状態が続いていたため、実際にゲームで見て決めようと思ったのだがこの長いショーケースの中から自分のあっている武器を探すなんて一苦労だ。
ショーケースの中にある武器はアサルトライフルにハンドガンにショットガンそれにマシンガンといろいろな種類あるが自分は片手で扱えるようなものがいいのか両手で扱えるものがいいのか使ってみないとわからない。それだったら一回ベレッタを扱ってから考えてもいいかもしれない。
しかもここで時間を消費していくごとに人目が集まってきている気がする。少し時間を置いてからまた顔出すことにしようと店を出ることにした。
実際、銃の持ったときの感触、撃ったときの感触も知っておいたほうがいいだろう。武器を選ぶのはその後からでも遅くはないだろう。だから店を出た。
店を出て街を見回ることにする。まだ来てまもないしこうやって少しは街の様子を確認するのもいい機会だろう。それにこうやって街を一人で見回るのも懐かしい気がする。
SAOと違い、武器が剣ではなく銃がちらちらとちらついているのを見るとどうも落ち着けない雰囲気だが慣れていないだけだろう。あっちもあっちで毎日のように武器がちらちら見えていたし。
「なかなかの感じだな。武器が慣れてないから少し違和感があるけどこんなのすぐに慣れてくるだろ」
しかし周りを見ていると自分もさっきの店でせめて防具だけでも買っていたほうが良かったような気もする。最初の初期装備ではどうも心もとないし買っておいたほうが良かったかもしれない。
そんなことを考えながら街を見る。ほとんど見たことないような街並みに商品に目を奪われる。
しかし、先ほどから一つ違和感を感じる。
(……店を出てからつけられてるのか?)
店を出てから自分と一定の距離を保ちながらついてきている奴がいる。最初はたまたま同じなのかと思い曲がったり止まったりしながら確認したが同じような行動をしていたことから自分をつけていると確定する。
すごくたまたま同じ行動をしている可能性もあるがその時はその時だ。すぐに尾行をしているやつを調べるために細い路地に入り込んだのはいいがそこは行き止まりだった。
「どうすっかな……」
しばらく考えている時間にも徐々につけているやつはどんどんとこちらに迫ってきているだろう。別に街の中では倒されないが尾行されるのは正直いい気になれないし、こういうことをされるのは不愉快だ。
そういえば、昔の映画にこういうシーンの時に壁を登って相手に気付かれずに
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ