第2話 漢だ! 根性だ! ダイバンチョウだぁっ!
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にぃ?】
(番、あれと合体しろ! 良く分からないが、あれを使えばこいつを倒せるのかも知れねぇぞ!)
【んな無茶苦茶なぁ! まぁ良い。こうなりゃ毒を食らわば何とやらだ、行くぜぇ!】
覚悟を決めたバンチョウは大空へと飛翔する。それに呼応し後ろのデコトラもジャンプした。
バンチョウとデコトラが互いに一直線上に並んだ時、番は叫んだ。
【根性合体!】
番の目が炎を帯びたように燃え上がる。それに呼応し、バンチョウとデコトラが合体を果たした。
その姿は番その物であったと言える。
ボンタンに長ラン。ゲタに学帽。そして背中には喧嘩最強と書かれている。
そして、その大きさはゴウリキ星人とタメを張れる程に巨大になっていたのである。
【な、何だそれは?】
【そんなに知りたきゃ教えてやるぜ!】
番の怒号と共に、その巨人は動いた。
”喧嘩一筋十数年!
女にゃ弱いが喧嘩は最強!
男+男は【漢】!
漢の中の漢、その名は、ダイ!バン!チョォォォォォウ!”
名乗り終えた後、何故か周囲から桜の花びらが舞い散る演出が見れた。
そして、背中の喧嘩最強と書かれた文字をゴウリキ星人に見せながら自信満々に名乗る我等が勇者。
その名も勇者番長【ダイバンチョウ】である。
【な、何がダイバンチョウだ! 今度こそスクラップにしてやるぅぅ!】
再度突撃を開始するゴウリキ星人。そんなゴウリキ星人にダイバンチョウは真っ向から挑んだ。
互いにレスリングで組み合った時の様な状態となる。
焦りを見せたのはゴウリキ星人であった。
必死に力を込めて前に進んでいると言うのに一向に前に進まないのだ。
只、空しく自分の両足が地面を掘るだけで終わっている。
【どうした、てめぇの馬鹿力はそんなもんか? だったらこのダイバンチョウの力を思い知れぇ!】
掴んでいた腕をそのままにダイバンチョウが思い切り回転しだした。それを受けてゴウリキ星人もまた高速で回転していく。
竜巻で例えるなら、ダイバンチョウが目であり、ゴウリキ星人が外側であった。
【必殺! 台風16号投げぇぇぇ!】
何とも地味な必殺技と共にダイバンチョウがゴウリキ星人を投げ飛ばした。
それを受けて数十メートル飛ばされた後に、地面に叩きつけられるゴウリキ星人。
【ぐぅぅぅ、な、何てパワーなんだ】
【すげぇ、これがダイバンチョウのパワーか!】
ゴウリキ星人は勿論、番自身も驚きまくっていた。
【隙だらけ、これでも食らえ!】
突如、ゴウリキ星人が大きく口を開くと、その中から極太のミサイルが発射された。そのミサイルは真っ直ぐにダイバンチョウ目掛けて突っ込んできている。
【野郎、飛び道具とは汚い奴だぜ! 漢に跳び道具なんざ要らねぇ! 男の飛び道具は
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