暁 〜小説投稿サイト〜
勇者番長ダイバンチョウ
第2話 漢だ! 根性だ! ダイバンチョウだぁっ!
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ョウよりも三倍近く大きい。即ち腕のリーチも三倍近くあるのでバンチョウのパンチが届く前にゴウリキ星人のパンチがクリーンヒットしてしまった。
【ぐわっ、何てパンチだ! 目の前がクラクラしやがったぜ!】
【見たかバンチョー星人。貴様の虚弱なパンチなど、このゴウリキ星人様の前には蚊が刺した程度にも利かないんだよ!】
 勝利の雄たけびの如く声高々にそう宣言するゴウリキ星人。ハッキリ言ってむかっ腹が立った。
【舐めやがって! 今度こそ!】
 そう言い、今度はバンチョウが飛翔する。そして、急降下からのキックをお見舞いしたのだ。
 しかし、そのキックもゴウリキ星人の堅い体に阻まれてしまい有効打にはなっていなかった。
【か、かてぇ〜。何て堅い体してんだこいつはぁ】
【もう終わりか? だったら今度はこっちの攻撃を受けてみろ!】
 そう言ってゴウリキ星人は巨大な腕で平手打ちを放ってきた。まるでバンチョウが玩具の様に宙に巻き上げられてしまった。クルクルと空を回転し、そのまま地面に激突してしまうのであった。
【づっ、何て奴だ。このバンチョウがまるで玩具扱いかよ!】
【馬鹿な奴だ。俺達ゴクアク連合に逆らうからこうなるんだよ。そろそろてめぇを醜いスクラップにしてやらぁ】
【へっ、腕も駄目、脚も駄目だから勝ちってかぁ? 舐めるんじゃねぇよ。男の武器はまだ有るんだぜぇ!】
 そう言うと、いきなりバンチョウがロケットの如くゴウリキ星人に向って来た。
 何をするのかと警戒していたゴウリキ星人は面を食らう羽目となった。
 猛烈な痛みと共にバンチョウはゴウリキ星人の額目掛けて突撃してきたのだ。
 そう、俗に言う頭突きであった。
【ぐおぉぉぉ! 頭が、頭が割れるぅぅぅ!】
【ざまぁみろ! これぞバンチョウの必殺技『超ぱちぎ』だ!】
【お、おのれこの蚊トンボがああああああああああ!】
 相当頭に来たのか、片手で額を抑えつつ、もう片方の手でバンチョウを地面に叩き付けた。そしてそのまま仕切りに地面に向かい平手打ちを放っているのだ。
 バンチョウの体が徐々に地面にめり込んでいく。
【ぐぅぅ……負けて溜まるか! 男の喧嘩ってのはがたいだけじゃねぇ! 根性と、魂がなけりゃ、その喧嘩に勝利なんてありえないんだよぉぉぉぉ!】
 最早立ち上がる事さえ不可能かと思われていた矢先に、バンチョウが両手を使いゴウリキ星人の腕を持ち上げて跳ね返したのだ。
 その光景に更にゴウリキ星人の苛立ちは募る。
 正にそんな時であった。
 後方からパッシングが聞こえてきたのだ。振り返ってみれば、こちらに向かい一台のデコトラが走ってきているのだ。
 それも、荷台の方にはデカデカと【喧嘩最強】と書かれているかなり痛々しいデコトラだったりした。
【あ、あれは爺ちゃんのデコトラ! 何でこんな所
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ