暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第七十四話 闇の書の覚醒
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刃をぶつけ合う。

 だがそんな応酬は

「ヴィータちゃん。教えて
 はやてちゃんを救う方法があるなら、協力するから」
「……そんなこと」

 上空でヴィータと向かい合うなのはが

「バインド! また」

 バインドに捕らわれることで終わりを告げた。
 そして、予想外の事態にヴィータも茫然としてしまう。

「なのはっ!」

 青い魔力光に不意打ちのバインド。
 今までのパターンで例の仮面と判断したフェイトはシグナムから距離を取り、魔力弾を展開し周囲を警戒する。

 シグナムもフェイトの意識が離れた今、チャンスではあるが仮面が敵でない保証もないため動かない。

「そこっ!」

 わずかな空間の歪みを察し、魔力弾を叩きこむ。
 魔力弾は弾かれるが大きく空間が歪み、居場所を正確に把握するフェイト。

「はあっ!」

 そのままスピードを生かして接近して三連撃。
 魔法が解除され、姿をさらす仮面。
 フェイトの一撃は確実に通っており複数の傷も出来ていた。

「この間のようにはいかない」

 カートリッジをロードし、追撃に入ろうとするフェイトだが

「ふっ!」
「がはっ!」

 もう一人の横からの不意打ちをまともに受けてしまう。

 屋上に叩きつけられる前に何とか急停止するが、そのまま最初の一人のバインドに捕らわれてしまう。

「二人!?」

 同じ仮面、同じ背格好。
 今まで一人だと思っていた相手が本当は二人組という真実に驚くなのは達。

 困惑する周囲の隙に仮面の片割れは魔力の込められたカードを展開し、シグナム達までもがバインドで捕らわれる。

 敵ではないと保証がないにしろ今まで助けられた相手からいきなりバインドを受けるとは思わずシグナム達も反応が遅れた。
 そして、なのはとフェイトも仮面がシグナム達の仲間だと思っていただけにさらに困惑していた。

「この人数だとバインドも通信妨害もあまりもたん。
 はやく頼む」
「ああ」

 仮面の男の手に現れたのは闇の書。

 闇の書の空白頁が開かれ輝くとシグナム、ヴィータ、シャマルからリンカーコアが抜きだされる。

「最後の頁は不要となった守護者自らが差し出す。
 これまでも幾度か、そうだったはずだ」
「Sammlung.(蒐集)」

 闇の書に魔力を吸収され、シャマルが、シグナムが消え、ヴィータも消えそうになった時

「でああっ!!」

 仲間の危機に拳を叩きつけるザフィーラ。
 だがその一撃も仮面のシールドに阻まれる。

「そうか、もう一匹いたな」

 そして、ザフィーラもリンカーコア抜きだされる。

「さあ、奪え」

 仮面の言葉に従い魔力を蒐集を開始する闇の書
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