暁 〜小説投稿サイト〜
とあるβテスター、奮闘する
裏通りの鍛冶師
とあるβテスター、そっと部屋を後にする
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げだね!チェンジだチェンジ!」
血染めの斧を握った両手をだらりと下げ、幽鬼のようにゆらりと二人へと近付いていくシェイリ。
その表情は前髪に隠れていて伺えないけれど、これがやばいってことくらいは僕にでもわかる。

「………」
えっと………。
僕、知ーらないっと。
君子危うきに近寄らず。触らぬ神に祟りなし。
これから起こるであろう惨劇に巻き込まれないうちに、僕はそっと部屋を後にした。

「……ふたりとも───」
「こうなったら白黒つけようじゃねぇか!ユノがどっちを選ぶのかをなぁ!」
「上等ダ!ユー助はオイラを選ぶに決まってル!」
「いいかげんに───」
「じゃあ本人に聞いてみようじゃねぇか!ユノ、オマエはどっちを───って、ユノ?」
「ア、アレ、シーちゃん?何で武器なんか構えテ───」
「してぇぇぇ───っ!!」

「ちょ、クソガキ、何を───ぎゃあああああ!?」
「シ、シーちゃん、話せばわかル───うわアアアア!?」




───こうして。
滅多に聞けないであろうシェイリの叫び声と、案外似た者同士かもしれない二人の悲鳴をBGMに。
今日も今日とて、僕の一日が始まる。
ただ、昨日までとは少しだけ違っていることは───友達が、増えたことだろうか。
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