IF 蜀侵攻
最終話
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ました、最初からそこに兵を置いて居ただけの事です」
「貴様!あの時の」
「お久しぶりです、趙雲殿。あの時は命を助けていただいてありがとうございます」
「まさか、あの時の男が空の奇術師か。私も見る目が無かったな」
そう言って趙雲は槍を構え自身の喉を突き刺し絶命した。
その様子を見た、如水は趙雲を褒め称えた
「趙子龍。見事な最後です、私ももう長く無いでしょうが、貴女の事は決して忘れません」
如水はそう言って軍を纏め、成都に進軍した。
成都
劉備が逃げ帰った後、成都では民衆が劉備を包囲していた。
「お前、一人逃げ帰って着やがって」
「うちの息子はどうなったんだ」
「お前のせいで、俺達の生活はめちゃくちゃだ」
劉備はそれに対して弁明した
「…でも、…私は皆を守りたかったの」
「何を言ってやがる。だれがお前に守って貰いたいなんて頼んだ」
「そうだ、お前さえ来なければ平和に暮らせたんだ」
「…ごめんなさい」
劉備の態度に民衆は激昂した
「ふざけるな!」
民衆が劉備に手を出そうとした時。
「「そこまでにしなさい」」
不意に声を掛けられ、劉備と民衆はそちらを向いた
そこには曹操が、四十万の軍を引き連れた、曹操と孫権が立っていた
「確かに劉備のした事は許される事では無いわ。でも、直接貴方達を苦しめたのは私達二人よ」
「そうね、貴方達の家族を殺したのは私達だわ」
そう言って二人は頭を下げた。
「許してくれとは言わないわ、でも、だからこそ私達はこれから償っていくつもり」
「私と曹操の二人で、貴方達を守っていくわ」
その言葉を聞き、民衆は納得した。
「わかりました、御二人に従います」
その言葉を聞き、華琳は劉備を水徹城に送った。
「劉備の身柄は私達が預かるわ、劉備には自分の罪を認め、どうするか自分で決めて貰うわ。皆、炊き出しをするから付いて来なさい」
華琳は立ち止まり宣言した
「これで、乱世は終わった。皆、戦乱は終わり、嘆き悲しむ時代は去った。この曹孟徳と盟友の孫仲謀が大陸の治世をここに誓おう」
「「「「「「「「「「おおっー」」」」」」」」」」
成都郊外
各地で歓声が挙がる中、如水は流れる川を見ながら一人佇んでいた
そこに華琳が声をかけた
「こんな所に居たのね」
「華琳か」
「いくのね」
「ああ、もう乱世は終わった、私は用無しだ」
「…そんなわけっ」
「ありがとう、君に逢えて私は幸せだった」
華琳の言葉を遮る様に如水は語った
「君の覇道を仲間と共に支えれた、君と共に過ごした時間とても楽しかった。とても心の躍る時間だった、感謝している」
「如水、私は…」
「散っていった者と共に、君の天下を何処かで見守ろう。そして願わくばこの平和を祈るとする」
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