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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0343話
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 空間倉庫から延びたスライムの触手が、素早く空間を切り裂き……その後に残っているのは手足をスッパリと切断されて胴体のみになったヘルマンだった。

「がっ、がはっ……」
「……」
「ど、どうしたのかね? このまま私を殺すのではないのかな? まぁ、もっとも……」
「分かっているさ。お前がここで死んでも召喚を解かれて元の場所へと還るだけなんだろう? お前のような高位悪魔というのはある程度時間を掛ければ復活が可能らしいしな」

 そう。このままこいつをここで殺したとしても、それは一時的なものにしか過ぎないのだ。だが、だからと言ってこのままという訳には……いや、待てよ? その時、空間倉庫から延びているスライムの触手が視界に入る。確かにこのままヘルマンをここで殺したとしても復活するだろう。だが、スライムによる吸収ならどうだ? このスライムは俺の転生特典として与えられた物であり、つまりは世界の枠の外にあると言ってもいい代物だ。暫く頭の中で考えるが、成功する可能性が高いと判断する。そして同時に念動力による直感が後押しをして成功すると確信を持つ。スキル覧の空きは無い以上は恐らく削除するスキルをこちらで選択出来る可能性もある。もしそうなればスキル覧を占拠しているが役立たずのギアスを消し去るというのも有りかもしれない。

「……さて、どうするのかね?」
「そうだな。ならばこうしよう。スライムっ!」

 俺の合図と共に空間倉庫から更に大量のスライムが現れ、ヘルマンをその身で包み込む。

「ぐっ、こ、これは一体何だ!?」

 慌てたようなヘルマンの声を無視し、さらに命令を下す。

「その身を贄として俺の力となれ。SPブースト!」
「ぐがああぁぁぁぁぁっっ!」

 数秒。ほんの数秒でヘルマンという高位悪魔はスライムに吸収され、その存在を永遠にこの世界から消滅させた。そして……

 ドクンッ!

 いつもの感覚。ナニカが俺の中へと入ってくるその感覚。だが、それは今までとは確実に違っていた。身体を蝕むようにナニカが身体中へと広がり、その猛烈な激痛が全身を走る。その痛みは立っている事すら困難で、そのまま地面へと崩れ落ちる。

「アクセル君!?」

 誰の声だろう。俺を呼ぶ声が一瞬聞こえたが、次の瞬間にはそれに凌駕する痛みが俺の全身へと襲い掛かった。

「があああああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!」

 全身を走る激痛。その余りの酷さに咆吼とも言える声が口から漏れ出る。それも俺が自分で意識したのではなく、殆ど無意識で、だ。

「馬鹿なっ、もしかして闇の魔法の侵食か!?」

 何故かこの場にいない筈のエヴァの声も聞こえてきたが、それを確認するような余裕は無い。俺はただひたすら絶え間なく襲い掛かってくる激痛に歯を
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