魔法先生ネギま!
0343話
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何処か変ダ!?」
握りしめられたスライムの右腕だが、水で出来ている以上は当然俺が握りつぶしたとしても何の意味もないだろう。だが、それが蒸発なら?
轟!
「え?」
無詠唱でSPを大量に消費した『火よ灯れ』の魔法をスライムの内部で発動。身体の内部で爆発的に燃え上がったその炎に、俺に襲い掛かってきたスライムはその一言だけを残して蒸発する。
『すらむぃ!?』
残り2匹のスライムの悲鳴が重なって周囲に響く。
「そうか、君がアクセル君か。この麻帆良における最重要の要注意人物。クライアントからも出会ったらなるべく戦いを避けろと言われてはいたのだが……ふむ、まさか自分から戦闘の場に参加して来るというのはさすがに予想外だったな」
「……お前が今回の首謀者で間違い無いんだな?」
ステージの前で初老の男の方へと視線を向けて尋ねる。このタイプは話を向ければ自分から情報を色々と吐いてくれるだろう。
「うむ。色々と仕事が与えられていてね。そうそう、自己紹介がまだだった。君の名前は知ってるというのに私の名前を教えないというのは礼儀に反する。私はヘルマン。一応伯爵の地位にあるが、俗に言う没落貴族という奴でね。いやはや恥ずかしい」
ヘルマン伯爵か。ステータスを表示すると、格闘の数値が突出しているが、その他も軒並み高い数値を表示している。そしてスキルには悪魔の文字が。なるほど、悪魔か。ネギの記憶で見たがその形は千差万別と言ってもいい。恐らくこの人間形態も擬態か何かなのだろう。
「俺が自分から来るとは思わなかったと言ったが、俺の部屋で暴れたのはお前達の方だろう?」
「君の部屋、かね?」
「ああ。随分と派手に暴れてくれたじゃないか」
そう、俺がホワイトスターへと帰還する為の最後の希望とも言えるマーカーを破壊する程に。その上で俺の従者であるあやかや千鶴を掠ったのだ。言い逃れはを許す気は無い。
「なんと。あのお嬢さん達の部屋は君の部屋でもあった訳か。これは失敬」
「伯爵、こいつと話してないですらむぃの仇を取らせて下さい」
「……仇、取る」
そのスライム2匹の言葉に、ヘルマンは苦笑を浮かべながら頷く。
「うむ、よかろう。ネギ君と小太郎君のダメージが回復するまでのいい余興ともなるだろう。あめ子、ぷりん。すらむぃの仇は君達に任せるとしようか」
「分かったです。あめ子」
「……了解」
まるで面白い劇でも見るかのように笑みを浮かべながら許可するヘルマン。そしてあめ子とぷりんと呼ばれた2匹のスライムはジリジリと距離を縮めてくる。
普段ならそれに付き合ってやってもいいのだが、今の俺にそんな遊び心は無い。よってさっさと片付けることにしようか。
「鬼神化」
呟いた瞬間、俺の中
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