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ファルスタッフ
第三幕その五
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でも目を閉じる。その中での言葉だった。
「だからもう」
「よし!」
 しかし今のバルドルフォの声を聞いて。ファルスタッフはふと気付いたのだった。
「今の声は」
「むっ、しまった」
「しまったではないわ!」
 丁度ひっくり返されていたのでいい具合に起き上がる。言うまでもなく目を開けている。そのうえで叫んでいた男の一人を見れば。それがバルドルフォであった。

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