暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
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!」

「はぁ、はぁ、はぁ」

息が乱れてる。 あれ? 俺何してたんだっけ?

ああ、そうか。美雪が襲われると思ったら、なんか無意識に強盗を殴りに行ったんだ。

変態強盗が美雪に触わる前に、ダッシュで近づいて膝で股間を潰して(再使用不可)
その隣の男の顎を掌底で攻撃、一番後ろの男に向かって走ってドロップキック。
最後の一人が銃口を向けても横に避けて鳩尾につま先ハイキックを入れた
・・・・で合ってるよな?

頭に血が上って無意識だったせいで記憶が少し曖昧だし。

とにかく、こいつらが身動きできないようにしないと。
携帯裁縫セットが俺のポシェットにあったな。それの糸を使えば両手両足が
縛れるだろ。

あれ、こいつらの拳銃って軽い・・・空砲を撃てるタイプのモデルガンかよ。
どおりで殺気が無いはずだ。まったくこのゴミ屑どもは・・・・



20秒後、ゴミ屑どもを縛り上げた。
うん、これで良し。
母上、あなたの技術を正しく使わせてもらいました。
父上、あなたの武術で大事な人を守ることができました。
本当にありがとうございます。

「美雪。大丈夫か?」

美雪は膝をついたまま固まり、顔は恐怖のままで全く動かない。
瞳からは涙が際限なく流れ続けているが、泣き声や嗚咽は全くない。

容量を超えた恐怖で、頭がフリーズしてる。

「恐い思いさせてごめん。助けるのが遅かった」

美雪をそっと抱き寄せる。一瞬、ビクンと全身が跳ねたが、俺の顔を見ると
腕を首に回して抱きついてきた。

表情は恐怖で固まったまま涙は止まらない。やばい。これマジで重症だ。

「信乃! 雪ちゃん! 大丈夫!?」

鈴姉が走って駆け寄ってきた。
琴ちゃんも一緒に来たけど、俺を見て鈴姉の後ろに隠れた。

まぁ、拳銃を持った人間を秒殺って、俺も他人事だったらそいつが恐いと思うよ。
仕方がない。

「俺はかすり傷一つないよ」

「怪我が無いのはよかったわ・・・え、信乃、目が!?」

そういや俺はキレたから、目が碧色(あおいろ)になる条件になってるな。

「集中力が高まったり、アドレナリンの量が増えた時に変わる変色体質、と医者は
 言ってた。変わったのは無意識だよ」

俺の掛かり付けの医者(そういえば顔がゲコ太に似ている医者だな)の診断では
そんなことを言われた。

って、それよりも今は美雪だ。

「鈴姉、今すぐここから出よう。美雪が少しやばい。怪我してないから病院の必要は
 ないけど、ここにこのままってわけには・・」

「わかったわ、すぐに帰りましょう! でも、犯人を倒したから警察に
 話を聞かれそうだけど・・・」

「こんなゴミ屑事件の事情聴取に時間を取られたくない。さっ
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