幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
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られてやってくる男たちが多いこと。
今日で3人目だっての。
「うちの家族が何かしましたか?」
「信乃♪」
俺に気付くとすぐに俺の後ろに隠れた。
琴ちゃんも背負ったままだから3人が縦に並ぶ変な状況になっている。
「いやね、可愛い子だと思ってさ」
「そうですか。ありがとうございます。父も大喜びしますよ。
自慢の娘なので、事あるごとに『娘に近寄る奴は!!』って叫んでますけど」
「ははは・・・・じゃあね!!」
逃げていった。別に美雪の父親がここに来るなんて一言も言ってないよ?
母上の師匠さんに教えてもらった言葉(戯言というらしい)が役に立った。
こう言う時は≪戯言だけど≫と言うといいのかな?
え? 嘘は言っているつもりはないよ? だって小日向父は美雪を溺愛してたから
将来は親バカの『娘はやらん!』ってキャラになっていたに違いない。
戯言だけど。と俺はキメ顔でそう思った。
・・・ごめん、自分で思っていて悲しくなってきた。
これをいつもやっている師匠さん、パネェ。
っと、話がずれちゃった。
「は〜助かった・・・ありがと信乃♪」
満面の笑みでお礼を言ってきた。
『そんな顔しているから男どもが寄ってくんだよ、自重しろ』
と言いかけたが、めった見せない笑顔だし、今日はそのままでも・・・。
「・・・ま、いっか」
「「?」」
言葉を呑み込んだ後に意味不明なことを言ったから琴ちゃんと美雪は一緒に
疑問に思っている。そんな顔も可愛いな。
「あら、信乃と美琴ちゃんも戻ってたの。それじゃ、次のお店に行こうか」
「おー♪」
やっぱり笑顔を自重しろって言うべきかな。周りの男の人(ロリコンと呼ばれてもおかしくない年齢を含む)が何人か見ているし。
こんな風に歩いていたら、また声掛けられるだろうな。
うん、美雪も困ってるし、ここは顔を誤魔化すためにコレでも買っておくか。
俺は店先にあった伊達メガネを買って、すぐに2人を追いかけた。
「ママ・・・おなか減った・・・」
「あら、もうこんな時間。食事はデパートの外で食べましょ。
いい所知っているのよ。もちろんごちそうしてあげるから」
「そんな悪いよ。美雪の衣類(女性用下着。恥ずかしいから遠まわしに言いました)も
お金出してもらったんですから」
「何言ってるの。娘と一緒に下着選び(こっちは何の恥ずかしげもなく言いました)を
するのが母親としてやりたかった夢なのよ。むしろ機会をくれてありがと。
楽しかったわ」
「琴ちゃんの機会まで数年我慢すればいいのに」
「美琴ちゃんだと、数年後でも必要になるかどうか少しわからないし」
残念な
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