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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
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西折信乃だよ。よろしくね」

「小日向美雪だよ♪ よろしく♪」

「信乃にーちゃんに、美雪おねーちゃん、ありがとうね!」

なんだか仲良くなって、美琴ちゃんも入れて3人で座って雑談の続きをし始めた。




しばらくすると、教授と一緒に女の人がこちらに歩いてきた。

「信乃くん、遅くなったね。おや? そちらの女の子は?」

「あら、ウチの子じゃない」

「ママだ!」

美琴ちゃんはその女の人に走って行った。

あの反応を見ると、美琴ちゃんのお母さんみたい。
でも若いな。20歳くらいにしか見えないけど。ヤンママ?

「教授、そちらの女性は?」

「ああ、私は昔、高校の教師をしていてね。その当時の教え子の御坂美鈴くんだ」

「御坂美鈴よ、よろしくね。こっちはウチの子の御坂美琴、9歳になるわ」

「初めまして。教授の開発チームに所属しています、西折信乃です。
 こちらこそ、よろしくお願いします。
 こっちは開発には関わっていませんが、私の幼馴染で今回一緒に来た」

「小日向美雪です♪ よろしくお願いします♪」

2人でそろってお辞儀をした。

「信乃にーちゃん達、学園都市にいるの!?」

「へ? 教授の所ってこんな小さな子供も参加しているんですか?」

親子そろって驚いてくれた。まぁ当然だよね。

「信乃くんは例外だよ。他の研究員も若くて30代だが、信乃くんはこの歳で
 他の研究員と引けを取らない程の活躍をしている」

「教授、それはさすがに大げさですよ」

「何を言うかね。ラム・ジェット理論は昔からあったが、あくまで理論だ。
 実際に使うにはかなり問題があった。
 だが、君が参加してからの1年で実用可能なレベルまで構築しつつある。
 ラム・ジェット理論が無ければ、超音速飛行機の完成もあと10年、いや
 50年は遅れていたよ」

「いやぁ・・・・アハハハハ・・・・・」

もう苦笑いだよ。教授のベタ褒めは、さすがに心苦しい。

俺が知っているラム・ジェット理論は、前世の記憶からの内容を進化させたものだ。
元々、A・Tに使われているラム・ジェット理論は、一般的に知られている理論よりも
はるかに完成している。

その知識をそのまま出しただけで飛行機の完成は10年早まったと思う。
さすがに俺個人が何も役に立たないのが嫌だったから、理論をより使えるように
必死で研究したんだけど。

「俺を評価してくれた教授に対して、少しでも恩返しができてよかったです」

そう言った後、御坂美鈴さんが珍しいものを見るような顔で俺を見ていた。

「えーと、何か俺の顔についてますか?」

「あぁ、ずっと見ててごめんね。だけど、やっぱり学園都市ってすごな
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