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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
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ただ俺の“返事”を待っていた。

普段の美雪を考えると、俺の頭を掴んで強制的にしてくると思っていたけど・・・

「・・・・初めては信乃からやって欲しい・・・・」

ちょうど俺が考えていた事の返事が来た。美雪もファーストキスか・・・・

「別に嫌だったらしなくてもいい・・・・
 ただ、本当に・・・信乃も私と同じ気持ちなら・・・その・・・・」

言葉の後ろの方が消えそうになっていく。同時に顔も下に向けていった。

あーもう! いつもは積極的すぎるのに何でこんな時だけ!
可愛すぎるだろうが

「んちゅ」

「!?」

下を向いていた顔を両手で上げた。一瞬、だけど柔らかいものを俺の唇に当てた。

「これでいいだろ! 俺も同じ気持ち! 以上! 結婚成立!」

「おやおや、やっと素直になった」

「ちゅーした、ちゅー!」

鈴姉と琴ちゃんが俺たちをからかう。
恥ずかしくて美雪の顔を見れないけれど、絶対に2人とも顔が真っ赤だよ!!

「ありがと・・・♪」

「うるせ。ゲーム再開するぞ」

「結婚式には私達も呼ぶのよ〜」

鈴姉が楽しそうに笑う。
俺は仲のいい幼馴染として接してきたつもりだけど、
心の奥底は鈴姉に読まれてたみたいだな。

「次、わたしの番!」

長いこと中断していたが、琴ちゃんが元気よくルーレットを回した。
止まった数の分だけマスを進めると、美雪と同じマス。つまり結婚マスに止まった。

「あ、結婚だ! 私も信乃にーちゃんと結婚する!」

「え?」「はい?」「あら、美琴ちゃんったら」

美雪と俺は驚きの反応。鈴姉は苦笑いをした。

「琴ちゃん、え〜っと、気持ちは嬉しいけど、結婚は一番好きな人1人としか
 できないんだ。俺は美雪と結婚したからだめなんだ」

「でも、わたしも信乃にーちゃんが一番好きだよ。一緒に遊んで楽しいし、
 強くて怖かったけど、かっこよかったよ。ちゅーもしたいし・・・」

「ありがとう。でも、俺の一番は美雪だから」

「・・・わかった」

結婚の仕組みがわかっていない子供だから仕方ないか。
でも一番好きだって言われたのは少しうれしいな。

・・・あれ? 俺って今『一番は美雪』って言わなかった?
やばい、ナチュラルに言っちゃった!
横の美雪を見るとさらに真っ赤になってる!!

「////信乃・・・・//////」

「////赤面するな////」

「おやおや、ラブラブですな。新婚だから当たり前かな?」

鈴姉にまたしてもからかわれた。もうゲームどころの気分じゃない!




その日の夜は、9時には寝ることになった。
昨日が寝不足で、琴ちゃんが夕食後にあくびをし始めたからだ。


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