暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
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、家族を失っているから・・・
 だから、もう一度家族ができるのは嬉しんだけど、
 また消えてちゃうんじゃないか・・・いなくなっちゃうんじゃないか・・
 そう思うと恐いんだ。自分でもうまく言えないんだけど」

「わかった。良いわよ気にしなくても、無理に養子になってとは言わないし。
 でも、困ったことがあったらいつでもおばさんに頼りなさいよ。
 家族じゃなくても、家族も同然なんだから」

「うん、ありがとう。でも、おばさんっていうにはおかしいんじゃない鈴姉?
 お姉さんって方が性格的にもしっくりくるし」

「あら、うれしいこと言ってくれるじゃない」

そうして2人で笑いあった。

 ぎゅう

突然後ろから抱きつかれた。

美雪か。シャンプーのいい香りがする。

「どうした?」

「私は家族?」

「もちろんだよ」

「ん♪」

今の話、途中から聞いていたんだな。鈴姉の隣に琴ちゃんも歩いてきてるし、
タイミング良くお風呂から上がったんだな。

「琴ちゃん、昨日は怖がらせてごめんね。
 悪い人をやっつけるためだけど、けんかしているところ、恐かったでしょ?」

「・・・大丈夫。雪ねーちゃんが怪我するの嫌だし・・・
 わたしも恐がって逃げてごめんなさい」

「じゃあ、仲直りだね」

琴ちゃんは うん と笑いながら頷いてくれた。
昨日の買い物から全くしゃべってなかったから、仲直りできて本当に良かった。

「あ、買い物で思い出した。美雪に渡したいものがあったんだ」

買い物で思い出した。
美雪の腕を解いて、さっきまで寝ていた部屋に行く。
そして昨日買ったものを取り出してみんなの所に戻った。

「それなに?」

「伊達メガネ。しかも美雪にすっごく似合わないやつ」

「なんでそんなものあげるの・・・」

「怒るなよ。だっておまえモテすぎなんだよ。これつけて少しは誤魔化さないと
 寄ってくる男たちがうざいんだよ」

もし、銀行に行く前に渡せていたら、強盗に襲われなかったかもしれないし・・・

「それは私に他の男が近寄らないようにするため? 私ってそんなに可愛いの?」

そう聞かれて俺は顔を背けた。だって『可愛いの?』って首をかしげた時の
表情も仕種も・・・・男だったら照れて当然だろ!

「♪ ん、言わなくても信乃の反応で分かった♪ 外に行くときにはつけるね♪」

伊達メガネを受け取ると、今度は真正面から抱きついてきた。

「おわっ! いい加減にその抱きつき癖直せ!」

「大丈夫。ブラジャーを着けているから♪」

「そういう問題じゃない!」

「そうよ雪ちゃん。こういう場面ではブラを着けていない方が男は喜ぶのよ」

「あんた何教
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