幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
[13/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、家族を失っているから・・・
だから、もう一度家族ができるのは嬉しんだけど、
また消えてちゃうんじゃないか・・・いなくなっちゃうんじゃないか・・
そう思うと恐いんだ。自分でもうまく言えないんだけど」
「わかった。良いわよ気にしなくても、無理に養子になってとは言わないし。
でも、困ったことがあったらいつでもおばさんに頼りなさいよ。
家族じゃなくても、家族も同然なんだから」
「うん、ありがとう。でも、おばさんっていうにはおかしいんじゃない鈴姉?
お姉さんって方が性格的にもしっくりくるし」
「あら、うれしいこと言ってくれるじゃない」
そうして2人で笑いあった。
ぎゅう
突然後ろから抱きつかれた。
美雪か。シャンプーのいい香りがする。
「どうした?」
「私は家族?」
「もちろんだよ」
「ん♪」
今の話、途中から聞いていたんだな。鈴姉の隣に琴ちゃんも歩いてきてるし、
タイミング良くお風呂から上がったんだな。
「琴ちゃん、昨日は怖がらせてごめんね。
悪い人をやっつけるためだけど、けんかしているところ、恐かったでしょ?」
「・・・大丈夫。雪ねーちゃんが怪我するの嫌だし・・・
わたしも恐がって逃げてごめんなさい」
「じゃあ、仲直りだね」
琴ちゃんは うん と笑いながら頷いてくれた。
昨日の買い物から全くしゃべってなかったから、仲直りできて本当に良かった。
「あ、買い物で思い出した。美雪に渡したいものがあったんだ」
買い物で思い出した。
美雪の腕を解いて、さっきまで寝ていた部屋に行く。
そして昨日買ったものを取り出してみんなの所に戻った。
「それなに?」
「伊達メガネ。しかも美雪にすっごく似合わないやつ」
「なんでそんなものあげるの・・・」
「怒るなよ。だっておまえモテすぎなんだよ。これつけて少しは誤魔化さないと
寄ってくる男たちがうざいんだよ」
もし、銀行に行く前に渡せていたら、強盗に襲われなかったかもしれないし・・・
「それは私に他の男が近寄らないようにするため? 私ってそんなに可愛いの?」
そう聞かれて俺は顔を背けた。だって『可愛いの?』って首をかしげた時の
表情も仕種も・・・・男だったら照れて当然だろ!
「♪ ん、言わなくても信乃の反応で分かった♪ 外に行くときにはつけるね♪」
伊達メガネを受け取ると、今度は真正面から抱きついてきた。
「おわっ! いい加減にその抱きつき癖直せ!」
「大丈夫。ブラジャーを着けているから♪」
「そういう問題じゃない!」
「そうよ雪ちゃん。こういう場面ではブラを着けていない方が男は喜ぶのよ」
「あんた何教
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ