幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
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りのご飯を食べようか」
「ん・・・・・♪」
静かにだけど、だけど少しだけ調子が戻ってる。 よかった。
「「「ごちそうさまでした」」」
「うん! 食欲があればOKね。そうだ雪ちゃん! 美琴ちゃんと一緒に
お風呂に入ったら? 美琴ちゃんってば昨日、雪ちゃんと入るって聞かなくって
結局は入っていないのよね」
「入ろう! 雪ねーちゃん!」
「ん、そうだね。行こうか♪」
2人でお風呂場に向かっていった。俺と鈴姉はその光景を見守っていた。
「信乃、雪ちゃん大丈夫そう?」
「前にも大泣きはあったけど、しゃべれるようになれば大丈夫だと思う。
無理に気を使わないでね。逆に美雪が気にしちゃうからさ」
「そう。
・・・・さっき、部屋の前に言ったときに聞こえちゃったんだけど、
『二人っきりの家族』っていうのは・・・」
「察しの通りに俺たち2人の両親は他界している。
家族ぐるみの幼馴染だったから、孤児院も一緒に過ごして学園都市でも一緒。
もう家族同然だよ」
「・・・ごめんね。辛いこと聞いて。でも、どうしても気になったから」
「いいよ別に。父上と母上、それに美雪の両親が居なくなったのは寂しいけれど、
でも今が充実してるから鈴姉が気にするほどでもないよ」
「君たちの、今の保護責任者って誰?」
「学園都市への登録は教授が。でもどうしてこんなこと聞くの?」
「・・・・・ねぇ、よかったらウチの養子にならない?」
「・・・・・」
「あなた達と一緒に過ごしたのは3日しかないし、昨日は半分がトラブルのせいで
話もしなかったけど。でも、2人といて楽しかったし、何より守りたいと思った。
美琴もあなた達を気に言ってるし、旦那も大丈夫だと思うわ。
信乃と雪ちゃん、美雪の2人が良ければ私達の家族にならないかな?
何かと便利だし、それに帰る家があるのはいいし、待っている家族は多い方が
幸せだと思うの」
鈴姉・・・・突然すぎるよ。
いや、突然になるのも仕方ないか。子供が不安な状態にあるのに、その子供たちには
親がいない。だったら助けになりたい。そう思うのが人情かな・・・・。
「答えはすぐに出さなくてもいいわ・・・・」
鈴姉は食器を洗うためにテーブルから立った。俺は座ったまま何も言わなかった。
食器が洗い終わり、昼ごはんの下ごしらえを終えた鈴姉を俺は呼びとめた。
「ごめん鈴姉。俺は養子になることができない」
「まぁ、昨日今日会ったばかりのおばさんが変なこと言ったら断られるのも当然ね」
「違う、違うんだ。鈴姉の気持ちは嬉しいし、嫌でもない。
でも、なんだか怖いんだ。一度両親を
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