幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
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さと行こう」
「・・・そうね。雪ちゃんが優先ね」
俺は美雪を抱きかかえて、鈴姉の車に急いだ。
ずっと、美雪は俺にしがみついたまま身動きを取らなかった。それが夜までずっと。
顔は俺の胸に押しつけているせいで表情はわからない。
でも、服が濡れ続けていないみたいだから、涙は止まってると思う。
そんな美雪の頭を撫でて、子供をあやすように背中を軽くたたき続けた。
鈴姉も琴ちゃんも心配で声をかけたが美雪は返事はせず、俺に任せてもらった。
教授へは今日の事を簡単にメールで報告した。さすがに美雪の状態は隠した。
教授だって旅行を楽しんでいるのに邪魔はしたくないし。
俺も美雪の事が心配だったが、さすがに2時くらいに眠くなってそのままの体勢で
夢の中に入っていった。
う・・・ん 朝か?
まだ起きていない意識で目をあけると、美雪の顔がすぐ目の前にあった。
同じ枕を使って向かい合っている状態だ。
昨日は俺の胸の中に顔を押しつけていたから、自分から動いて今の位置に
いることになる。というより、目を開けて俺を見ている。
場違いだとはわかっていても、やっぱりこいつの顔を間近で見ると可愛い。
今は目を真っ赤に腫らしているとはいえ、一瞬見惚れてしまった。
「おはよう・・・」
「おはようさん。とりあえず話せる状態になってよかった」
いつもの『♪』がついていない。さすがに一晩で本調子には戻らないな。
「ありがとね・・・」
「気にするな。二人っきりの家族だろ。これぐらいならいつでもいいよ」
「ん・・・」
コツン。と、可愛い効果音が付くような、そんな柔らかい勢いで俺の額に
美雪が自分の額をぶつけてきた。
「もう少しこのままでいい?」
「いいよ。俺はいくらでも」
ガラッ
あら、残念ながらいつまでもこの状況を楽しめなかった。
静かな音とはいえ、俺たちが寝ている部屋の扉が開けられる音がした。
2人で同時に見ると、鈴姉が顔をのぞかせていた。
様子を確認すると、俺の方を見てきた。状況説明を求めてますね。
「大丈夫。まだ元気はないけど、話せるくらいにはなったから」
「鈴姉ちゃん、ご心配かけました・・・・」
「いいわよ別に。話声が聞こえてきたから様子を見に来たのよ。
少し良くなって安心したわ。朝ごはんもう作ってあるけど食べる?
琴ちゃんも待ってるわよ」
キュルルルル
美雪のお中が可愛い音を立てて鳴った。体は正直だね&ナイスタイミング。
途端に美雪は目元だけではなく顔全体を真っ赤にした。
「食べます。実は泣き疲れた上にお昼から何も食べてないですし・・・」
「俺も。さて、1日ぶ
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