幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
[2/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
・・・」
なんで上から目線なんだよ。ってかさっきまで緊張していた俺がバカみたいだな。
「さっさと朝飯食って行くぞ」
「ほぉ〜い♪」
一緒に朝食を作り、待ち合わせの研究所へと2人で向かった。
発表が無事終わり、俺たち2人はロビーの一角で美雪とジュースで一服していた。
俺は発表には参加しないけど、開発チームの一員として会場には来ていた。
でも学園都市外に出た目的の半分は小旅行であり、1日目の講演を終えれば
残りの3日は自由行動。それで教授に誘われて美雪も一緒に行くことになった。
「ふぅ〜」
「信乃、お疲れ♪」
「俺は会場に居ただけだよ」
自分が発表しなくても、自分が関わった発表がどう評価されるかを考えると、
会場にいる間はずっと緊張していた。
「評価が良くて安心した。ラム・ジェット理論が完成して、強度の面を含めて
安全を確保できれば、物理学者としては仕事は終わりだ」
「完成すればA・Tに専念できるね♪」
「だな。それに教授にも恩返しができる」
A・Tの事を知っているのは美雪と俺の2人だけだ。
教授には以前に設計図を見られたけど、モーター付きローラーブレードとして
誤魔化した。
そして美雪には前世の話を含めて全て話した。
全てといっても、内容が多すぎるから話が抜けている部分もあるけど。
それでも俺がA・Tに憧れているのを理解し、そして応援してくれている。
いつか美雪と一緒に跳んでみたいな。
2人でそんなことを雑談していたら、自販機の前にいる女の子が目についた。
茶色の綺麗な髪を肩まで伸ばし、頭の上でピョコンと1つ立っている。
「信乃、あれ・・・」
「うん。
君、どうしたの?」
近寄って話しかけると
「ゲコ太・・・」
女の子が消えそうな声で呟いた。目線の先を見ると、自動販売機の最上段の飲み物に
カエルのキャラクターのラベルが描かれたジュースがある。
一応、並べられている数台の自動販売機の全てを見て確認してみたが、
『ゲコ太』という名前に当てはまりそうな缶はこれしかない。
あんまりかわいくないキャラクターだな・・・少しだけ趣味を疑うぞ?
「このカエルが欲しいのかな?」
「うん」
「それじゃ、代わりに押してあげるよ」
女の子が動かなかったのは、自動販売機の最上段にあるから。
小さい子だからボタンに手が届かなかったみたいだ。
俺が代わりに押してあげると、女の子はすぐに取り出し口に手を入れて
目的のものを手に持った。
「ありがとう!」
「どういたしまして」
「よかったね♪」
「わたしは御坂美琴! お兄ちゃん達は?」
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ