暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十四話 陸戦試合スタート!
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粉砕する。本来流動的である魔力を、より物質に寄り添わせた上になりたつ魔法である。

発動時、運用魔力の多さと操作の繊細さから詠唱を必要とするため其処に関しては隙の大きい魔法だが、一度ゴーレムを作り出してしまってからの破壊力は──

「ゴライアス!」
岩の巨人が拳を大きく振りあげる

「っ!」
「ギガント・ナックル!!」
──想像を絶する!!

「っとぉ!?」
恥も外聞もなく全力で後方に飛んだライノの居た地面を、打ち付けられたゴーレムの拳が舗装ごと粉々に砕いた。

「殺す気じゃね!?」
[まぁ貴方は基本的に……]
「ストップな!それ以上はマジでへこむからぁあッ!?」
話しながらも次の一撃を左に飛んで躱す。後ろに有ったビルの外壁が粉砕された。現時点でこの試合で使用されている魔法の中で、間違いなく破壊力ではダントツだ。

「ちっ!フォトン・ランサー!」
[Photon Lancer]
連続して地面を蹴り、ゴーレムの斜め後方に回りこんでから七発の雷撃の槍をコロナに向けて発射する。
ゴーレムの拳が地面にめり込んでいるので、素人でこの規模を操って居るなら反応できずに肩に乗っているコロナを叩き落とせるはずだ。だが……

「ゴライアス!!」
ゴライアスの拳が……バァンっ!と音を立ててめり込んだ地面をえぐり取りながら後方までを薙ぎ払い、雷撃の槍は岩の巨人の拳を貫通出来ずに四散する。

「にゃろう!」
[Plasma saw]
振り切られた腕をバックステップで避けて距離を取ってから、次弾を打つ。
ライノの左右に、丸いのこぎりのようなギザギザのついた……所謂丸鋸のような形の光弾が出現し……

「いけっ!!」
高速で回転しつつ、それが左右に向けて発射された。空中で軌道を変えたそれは、コロナめがけて両方向から挟み込むように迫る。これは元々相手の防御魔法などを“削り斬る”と言う特性を持った魔法だ。大質量のゴーレムも、これで斬ってしまえば、そう思い、ライノはニヤリと笑う。しかし……

「させません!」
コロナの対応は迅速だった。
先ずゴライアスが先程破壊した地面から岩を持ち上げると、片方の光弾に向けて投げつけた。狙いたがわず直撃し、先ずは光弾が一つ消滅する。其処から更に、向かって来る光弾に対してコロナは正面からゴーレムを構えさせ、縦に回転するそれを、ゴライアスの片腕で受け止める。
ギュィィィィィンッ!!と耳障りな音がして、ゴライアスと光弾の接触面から火花が散る。ゴライアスの腕に、光弾が徐々に食い込んでいくのが見えた。しかし、その腕を……

「えぇーい!」
「!」
コロナは思い切り、光弾を食いこませたままで脇のビルに叩きつけさせた。打ち付けられたことで、がれきにぶち当たった腕に食い込む光弾ががれきから次から
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