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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十四話 陸戦試合スタート!
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と放たれた。

「くぅっ……!?」
回避など間に合う訳もなく、必死の思いで防護魔法を展開して防ぐ。しかし止まらない、止められないのだ。収束され、密度によって破壊力を増した魔力の波を正面切って受け止めようとしても、いくら防御は得意とは言え無理がある。しかもそれは間違いなく自分と同じ……否、自分以上に完成された……

「くぅ、ぁぁぁぁぁぁっ!!!?」
ついに防護魔法が貫かれ、業炎の波が彼女を呑みこんだ。

リオ DAMAGE 2065 LIFE 735

「く、ぅ……」
自らの物より規模の大きい炎に全身を焼かれ、バリアジャケットによってカットされたとは言っても強烈な衝撃と熱さがリオの身を襲う。故に、此処で彼女が怯んでしまうのは仕方がないと言う物だ。しかし……

炎の向こうから、影が飛び出す。

「!?」
「ふっ……!」
クラナだった。炎を目晦ましにして、既にリオとの距離を詰めていたのである。
既にその距離は3メートル。両の拳を腰だめに構えて、クラナは一気に突っ込んでくる。

「しまっ!?」
「(遅いっ!)」
反応して防御しようと腕をかざした瞬間、その腕を突き出されたクラナ拳が弾き……

「セェェぁっ!!」
裂帛の気合と共に、一気に三連の拳が突き出された。

「かっ……!?」
ドドドンッ!!!とそれら全てが腹部と胸部にヒットしたリオは息が詰まったような声を出して、そのまま後方に吹っ飛び……

リオ DAMAGE 710 LIFE 25 戦闘不能。

地面に背中から着地して、そのままバリアジャケットが解け、通常の少女の姿へと戻った。
完全に、気絶していた。



────

さて、少し時間を戻すとしよう。

クラナとリオの戦闘が起こるよりも少し前。中央部よりやや赤組側の市街地で、コロナは追って来る追跡者からの逃亡戦を行っていた。

「……っ!」
跳びすさった場所に、次から次へと電撃弾が着弾する。
コロナは接敵からこの方、防戦一方、と言うよりひたすらに逃げ続けていた。
これには、実は二つほど理由が有る。一つは、彼女の使う魔法の特性上、どうしても少し相手から距離を取る必要があったからだ。そして、もう一つは……

「まぁ〜〜てぇぇ〜〜」
「ひっ!?」
追いかけて来ている男が、やたらと変な言い方で襲うように追いかけて来たからだ。
その男と言うのは……勿論。

「ふっふっふ……ついに止まったな。追いつめたぞコォロナァ」
「あ、あう……」
この男。ライノスティード・ドルクである。
接敵してからと言う物、コロナが逃げ続けだったのは、この男の眼が怖かったからというのが大きい。
何と言うのか、変な威圧感と言うか、雰囲気と言うのか、別に何をされたとか言う訳でもないしその目
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