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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十四話 陸戦試合スタート!
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Sティアナや、FB対決のルーテシアVSキャロ。もう一つのFA対決である、ヴィヴィオVSアインハルト等、興味深い対決が目白押しなのだが……其処を敢えて見ることなく、此処で二つほどのカードをピックアップしてみるとしよう。それでは、此方である。

────

中央部より少し青組側、足場が無くなり始める辺りまで、クラナは入りこんでいた。

『そろそろ接敵してもいい頃だけど……』
『そうですね……ッ!相棒、九時より熱源、数五!雷撃弾です!』
「(ライノか!?)アル!」
[Acceleration]
報告とほぼ同時に回避動作を取る。思考と行動の速度が跳ね上がり……

「ふっ!」
ヒュンヒュンヒュンヒュン!と風切り音と共に、クラナが細かいステップを繰り返して、それらを最小限の動きで躱す。

『更に熱源、数四!……!?炎熱弾です!』
「(炎熱変換!?……成程!)」
跳んで来た紅蓮と弾丸を、今度は少し大きめの動作で躱す。雷撃弾と違い、着弾の際に爆発によって炎がまき散らされるからだ。

クラナ DAMAGE 0 LIFE 3000

「たーっ!!」
「(リオか!)」
突如、ビルの上から人影が飛び出した。少し薄めの紅を基調とした民族武道着風のバリアジャケットに、普段の彼女よりも少し高い背と長い藍色がかった黒い紙。セットアップした、リオ・ウェズリーの姿に間違い無かった。

「てぇぇっ!!」
「フッ!」
空中から魔力破裂により勢いよく迫って来るリオを、クラナはバック宙で躱す。

「まだまだっ!!」
しかし終らぬとばかりにリオは両の拳に炎を纏わせ……

「!」
「虎砲!(エン)!!」
一気にクラナに肉薄。両拳を突き出した。
それを……

「(甘いよ!)」
しかしクラナは加速した状態の為即座に体制を修正。既にバックステップで下がっている。既に間合いには居ない。

「(よし、一旦距離を……)」
『!?相棒!まだですっ!!』
「!?」
「逃がしません!!」
言われて初めてクラナは気が付く。リオの両手の炎が消えていない。いやそれどころか……

「(収束して……!?)」
「紅蓮拳!!」
収束した火炎が、一気に打ち出されてクラナを呑みこんだ。

────

「はぁっ……や、やった……!」
クラナを呑みこんだ炎を見て、リオは歓声を上げた。引き付けて、不意打ちからの大技のラッシュである。それなりに魔力を使うし、それだけ集中する必要もあった。
しかし、上手く行った。これで撃破ならずとも、少なくとも初撃で大ダメージを与える事には成功しただろう。

クラナが強い事は聞いて居た。まだ油断はできないが、それを考えれば十分な成果だ。そう思えた。しかし……

「…………」
「……え、えぇ!?」

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