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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十四話 陸戦試合スタート!
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法は聞いた事がない。物体移動?しかしゴライアスほどの質量を強制的に下へ、下へと遠隔操作で移動させるには、否。重力操作だとしても相応の魔力が必要な筈だ。今回大人チームや高等部メンバーには初等部のメンバーと同様の条件で純粋に戦技のみで勝負が成り立つようにとリミッターが付けられている。その上でこれだけの規模の魔力を使うなど……
「魔力変換資質」
「……え?」
思考の途中に、ライノの声が挟み込まれた。
「考え込んでる顔だし、ネタばらしすっとな?これ、俺の魔力変換でやってるんだわ」
「それっ……て……」
電気の事か。と、コロナは聞いた。先程までの戦闘から、ライノに電撃の魔力変換資質が有るのは分かっている事だ。
しかしライノはそれに、苦笑して首を横に振った
「惜しいけど違う。俺の魔力変換資質は電気じゃなく、“電磁力”なんだな」
「電、磁力?」
「そ、正確には、電力と、磁力。略して電磁力。俺は魔力を電気に変換できるのと同時に、自分の魔力と魔力の間にのみ働く磁力に変換できる。ってか、引力と、斥力を相互間に発生させるフィールドに変換できる。って事らしい」
ライノは自分の手をグーとパーに開いたり結んだりしながら言った。
「だからフィールドに変換する。ってのでもよかったんだが……やろうと思えば普通の磁力よろしく鉄を引き寄せたりも出来るんで、この能力名で登録してる訳。ま、普段は使わねーけどな」
ちなみに何故やらないかと言うと、これを生物相手にやったりすると……非殺傷設定云々に関係なく、相手を殺す羽目になるからだ。
強力な磁力を直接人間に纏わせるのだから、仕方がない。
「で、俺は物体を介してそれに接触してる物体とか、あるいは他人に直接自分の魔力を薄ーく纏わせられる。魔力が薄くても発動する引力の量は変わらないんで……」
今のお前にしてるような事も出来る訳だ。そう言ってライノは肩をすくめた。
成程、とコロナは納得する。確かにそれならば今の自分のこの状態にも、ゴライアスが急に重くなった事にも納得だ。しかしそれならば、コロナには別の疑問が有った。
「何時……私達に魔力を……」
「ん?おぉ、勉強家だな。んじゃ教えとこう。さっきバックステップで着地した時、地面に手、付いたろ?あんとき、地面を伝って地面と、ゴライアス、ついでにコロナにも掛けた」
そんな一瞬で。と、コロナは素直に感心してしまう。明らかに戦闘慣れしている者のやり方だ。実はライノ先輩って凄い人?と予想して……しかし、今の状況に気が付いた。
気が付くと、ライノが目の前に立っていて、自分は動けないままだ。
「え、えと……」
「さて、ゴーレム創成は見事だったが紙一重俺の勝ちだな。では早速……」
「え、あ……」
ゆっくりと、ライノが迫って来る。目の前に立った男が、此方
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