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IS-最強の不良少女-
転入生(2組)
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つこうと買ってきた飲み物の封を開けようとしたところで勢いよく、はやのドアが開け放たれた。

「響さん!!」

「ぶふぉう!?」

 いきなり開け放たれたことに焦り、響は口に含んだものを霧状に振りまいてしまった。

「ゲッホゲホ!ウオェ!……あー気管に入っちまった。んで?なんか用か、セシリア」

「なんか用かではありません!いいから来てください!!」

 響が返す暇もなく、セシリアは響の手を引っつかむとダッシュで走り出した。



 連れてこられたのは食堂だった。食堂には既に多くの生徒が集まっていた。

「連れてきましたわ」

 多少いきを荒げながらセシリアが言うと、響が質問を投げかける。

「おい、セシリア。どういうことか説明を……」

「いいですから!響さんはわたくしの隣にいてくださいまし」

 響の腕をがっしりとロックした状態でセシリアがくっつくと、もう一方の手を本音がホールドしてきた。

「じゃあ右手には私が抱き付くー」

 小動物のように擦り寄ってくる本音を、微妙な顔をしながら見つめていると、クラスの皆が集まり始めた。状況が飲み込めない響は近くにいた一夏に問うた。

「おい、一夏。これは一体全体どういうことなんだ?」

「ああ、あそこにいる新聞部の部長さんがみんなの集合写真を撮るって言い出してさ、それで響がいないことに気付いたからセシリアが呼びにいったんだよ」

「そういうことね……」

 響の隣で満足そうに抱きつくセシリアを一瞥すると、少しだけ響は笑ってしまった。だがその瞬間カメラのシャッター音が聞こえ、そちらの方を見ると、新聞部部長がご満悦な表情で、

「んー!いい写真が撮れたよー!そんじゃバイバイ!!」

 それだけいい残しその場を去っていった。その後はセシリア、本音、そしてその他初めて話す女子達を響は夕食をともにした。



 次の日の朝、響はセシリアとともに登校していた。いつもならここに本音がいるはずなのだが、

「今日は朝から生徒会があるから先に行くねー」

 と言い残し、一人で登校してしまったのだ。

「布仏さん、生徒会ってなにをするのでしょうか?」

「さぁな、その辺は説明してなかったしわかんね」

 そのように他愛のない話をしていると、あっという間に教室の近くまで到着してしまった。だがそこでセシリアが声を上げた。

「あら?」

「どした」

「いえ、あの方……見ない顔ですけど。転入生でしょうか?」

 セシリアが指差す先には1組のドアの前で、なにやらしゃべっている少女がいた。響はその少女の近くまで行くと、

「教室入るのに邪魔だからどけ、チビ助」

「誰がチビ助……って、あーーーーーーっ!?」

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