転入生(2組)
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ったな響!どうやってんだ?」
「ん?そうだな……イメージさえ浮かべば案外簡単なもんだぜ」
「織斑さんが知りたいのであれば説明しますが……かなり長くなりますわよ?」
セシリアの言葉に一夏もさすがに聞く気がうせたのかげんなりとした。実際授業以外にそんな専門的な話などしたくもないだろう。
すると一夏の通信の方に箒からの怒号が、入ってきた。どうやら一夏と響たちが話しているのが気に喰わないようだ。
「織斑、オルコット、鳴雨。そこから急降下と完全停止をやってみろ、地面から10センチのところで止めろよ」
「了解です。では、響さん、織斑さんお先に」
セシリアは告げると一気に急降下をはじめ、地面からちょうど10センチのところでぴたりと静止し、難なく課題をクリアした。
「じゃあ次は私だな、先に行くぜ一夏」
響もそれにならい、急降下を開始した。だがそのスピードは先ほどのセシリアよりもはるかに速いスピードだったため、地上にいた千冬も若干顔をしかめたが、響も言われたとおりのところで完全に停止することができた。
一夏も2人にならいはじめるものの、そこで響が声を漏らした。
「あれ、多分地面に激突するぞ」
響がそういった瞬間、すさまじい轟音が響いた。それは言わずもがな、一夏が見事に地面に激突した音だった。衝撃のせいでグラウンドにはそこそこ巨大なクレーターが出来上がっていた。
そしてクレーターから出てきた一夏に、千冬は冷たく言い放った。
「馬鹿者、グラウンドに穴を開けてどうする」
「……すいません」
その姿に数人の女子生徒がくすくすと笑っていたが、箒だけは一夏を叱咤していた。
「情けないぞ一夏。昨日私が教えただろう」
腕を組みながら言う箒に対し、一夏はなんとも微妙な表情だ。まぁ大体の想像はつくが。
一夏がひとしきり、箒に怒られ終わった後千冬が命じたのは、武器の展開についてだった。しかしこれに響は参加しなかった、なぜならば響のIS、夜天月は常時武器を装備している状態だからだ。
それにより、セシリアと一夏が手本を見せることとなっていた。一夏はここでももたついていたが、セシリアのほうはさすが代表候補生の貫禄を見せていた。しかしセシリアも不得意なこともあるようで、近接武器のインターセプターを出す時はえらく戸惑っていた。
「では、以上でこの授業を終了する。織斑グラウンドをちゃんと直しておけよ」
千冬が言い残すと、千李たちも巻き込まれてはたまらないとそそくさと校舎に戻っていった。
夜になり響は1人寮へ向かうため歩いていた、手には封の開けられていないペットボトルが両手合わせて三本あった。
「たくっ……なんで校舎の外の自販機にしかこ
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