第3局
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。いずれなる。君が苦もなくプロになりあっさりタイトルを取るというのなら、こんなところでボクに負けては話になるまい。逃げるなよ、今から打とう!。」
アキラの言葉を聞いて、ヒカルはニヤッと笑った。
「じゃあ、まずはこいつと打ってからだな。あかりはオレの弟子だ。弟子のあかりを倒したら打ってやるよ。」
そう言いながら、隣で緊張しているあかりの肩を軽くたたいた。
「君の弟子か…、分かった。碁会所へ行こう。」
―そう、ボクとて…。ボクとて神の一手を極めようという志に生きるのならば、こんなところで負けるわけにはいかない。藤崎あかりは確かに初心者ではない。侮れない。ただ、間違いなくボクのほうが強い。彼女を弟子だという進藤ヒカルにだって、ボクは負けるわけにはいかない。
歩き出したアキラの後を、三人はついていく。ヒカルと佐為は上手くいったと喜ぶが、あかりは不安げだった。アキラがそばにいる今は声を出せない。だから、ヒカルはそっとあかりの手を握った。あかりを力づけるように。ヒカルの心遣いが嬉しくて、あかりはヒカルに感謝の視線を送る。そんな二人を、佐為はニコニコと眺めていた。
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