ターン25 捨てられたモノと見捨てられた者
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丈目準を出してデッキのモンスターはすべて攻撃力500以下』という言ってて情けなくなってこないのが不思議でしょうがないぐらいの条件を快諾。まあ、それだけこの学校のことを評価してるってことなんだろう。というか、そうとでも思わないとやってられん。
「でもさ、万丈目」
「なんだ」
「………正直に答えて。攻撃力500以下のモンスター、何枚持ってる?」
「……2枚」
わお。VWXYZといいアームド・ドラゴンといいどうもパワーデッキばっかりだから嫌な予感はしてたんだけど、まさか2枚ですか。
「ち、ちなみに何と何?」
「貴様とのデュエルで使ったミンゲイドラゴンと、何回抜いても勝手にデッキに入ってくるこの雑魚だけだな」
『もー、そんなにオイラのことを雑魚雑魚言わないでよ〜。確かにオイラは攻撃力0だけど、オイラの兄弟と力を合わせればきっと強くなれるから、だからお願い万丈目のアニキ、オイラの兄弟を探してよぅ』
「おいーっす、おジャマ・イエロー」
『あらこんにちわ。ねえ清明のアニキにシャーク・サッカーの旦那も、オイラの兄弟のこと何か知らない?』
そう言ってこっちにすり寄ってくるおジャマ・イエロー。だけど、この会話ももう8回目ぐらいなんだよなあ。万丈目がいつまでたっても探し出さないから見てらんなくなって結構いろいろと探してはいるんだけど、なにせ情報が少なすぎるんだよね。
「万丈目君、お困りかニャー?」
「大徳寺先生?」
そこに声をかけてきたのが、我らが大徳寺先生。この人、いつも突然何の脈絡もなく出てくるんだもんなあ。
「いい話を教えてあげるのニャ。実は、この学校の裏に………」
「ねえ万丈目、その井戸ってどこにあるんだろうね」
さっきから30分は歩いているのに、いつまでたっても森しか見えない。つくづく学校1つ立ってるだけにしちゃ広い敷地だよなあ、この学校。島一つ分あるんだから当たり前か。
「知らん!というかなぜお前たちがついてくるんだ!」
『説明しよう!俺らはついさっき、大徳寺先生からこの学校の涸れ井戸に弱小カードを捨てた馬鹿が何人もいる、という情報を手に入れた。万丈目は今、その場所を最後の可能性として歩いているのだ!そして俺らは、そこにさも当然のような顔をして面白そうなのでついていくのであった!』
「……ユーノ、誰と喋ってんのそんなハイテンションで」
「あ、私はもしワイトとかチュウボーンとかのカードが落ちてたら回収しようかと思って、だってさ」
「相変わらずこっちはこっちで全然ぶれないのね。だがそれがいい……おっと、なんでもないよ」
『お前もお前で最近変態度が入学当初に比べて増してきたな。まあ寮に男しかいないんだからそんなもんなのかもしれんが』
暇なときはひたすら途切れ
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