第一話「ロックマン/ROCKMAN」
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昇ている!』
「ど、どうすればいいの!?」
『タケル……君に僕の声が聞こえるのであれば君は「適合者」だ、巻き込んでしまったことは本当に申し訳ないと思っている。けど、今は彼女と共に戦わないと、あの少女は苦戦を強いられる。頼む、僕と融合して「ロックマン」へ変身してくれ!?』
「ろ、ロックマン!?」
『頼む!君にも十分な報酬を支払うから、だから……お願いだ!僕に協力してくれ!?』
「……」
タケルはなのはと、彼女と対峙する化物を見た。状況を見れば不慣れななのはのほうが苦戦を強いられる事はわかっている。勿論タケルだって戦うのは恐い。だけど、彼女の戦いを見守るほど臆病ではなかった。
(なのはは……僕にとても優しくしてくれた。こんな僕を嫌わないで仲良く接してくれた。初めて出来た友達を僕は見捨てたくない!!)
「……よしっ、僕も戦う!戦うよ?だから、僕に……僕に、君の力を!戦うための力を貸してくれ!?」
その思いに答え、モデルXのボディーは更に光を発する。
『……わかった、君の思いは伝わったよ。僕を握り締め、強く念じて叫ぶんだ。守りたい者を守るための意思を掲げて「ロックオン」って!』
「……!」
タケルは化物へ近寄り、そしてモデルXを握り締めてそれを上空へかざし、叫んだ。
「ロック…オーンッ……!!」
『適合者確認、ROCKシステム解除……』
その叫びにモデルXが反応し、タケルの身体は光に飲み込まれ、そしてそれが止むと、今のタケルは、先ほどまでのタケルとはしがい、そこには青いアーマーを纏った新たなタケルの姿で居た。
「た、タケル君!?」
なのはもタケルのその姿を目に驚いていた。
「よ、よーし……ど、どこからでも来い!」
このとき僕の、ロックマンとしての最初の戦いが始まろうとしていた……
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