第一話「ロックマン/ROCKMAN」
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フェレットを預かることになり、なのはは大喜びで、タケルは知らない間に持ち帰ってしまった物質の事で頭がいっぱいになり、フェレットのことは気にしていなかった。
その夜、タケルは寝室で横たわり、例の物質を手にとって眺めていた。
「一体何だろ……コレ?」
『僕はライブメタル、名はモデルX……』
「!?」
また、森で聞いた例の声が頭の中を駆け巡った。
「だ、誰……?」
『僕は君が持っている物質だよ?』
「……?」
タケルは目を凝らし、目を近づかせてそのライブメタルを見た。
「君…なの……?」
『そう、僕さ?君は僕の声が聞こえるんだね?』
「もしかして、助けを呼んだ声って……君?」
『ああ、あの時僕とその仲間を助けてくれたことに感謝するよ。ありがとう……』
「……仲間って、あのフェレットのこと?」
『彼の名はユーノ、今は病院で手当を受けているようで安心はしているが……あ、これは!?』
すると、モデルXは光の枠に包まれるとタケルの掌から浮かび上がったのだ。
「……ど、どうしたの!?」
『この反応……ジュエルシードがイレギュラー化している!?』
「な、何言ってるの……?」
『ユーノが危ない!頼む、僕をユーノがいる病院まで連れて行ってくれ!?』
「……」
『僕を病院まで連れて行ってくれるだけでいい!だから……』
「……わ、わかった!わかったよ……」
そのままタケルは着替える暇もなく家から飛び出すと、
「た、タケル君!?」
「なのはちゃん……!?」
玄関からは共になのはが私服で飛び出していた。
「タケル君にも声が聞こえたの?」
「うん……!」
「早く行こう?」
二人はあの病院までたどり着くと、なにやら異様な気配を感じ取った。
『タケル!ユーノが見つかった』
モデルXの声にタケルは病院を訪ねようとしたが、その刹那。
シュッ……
病院の影から小さな影と、それを追いかける巨大な影が見えた。
「あ、あれは!?」
なのはが見たのは何者かに追いかけられているフェレットの姿であり、名のはの手の下へフェレットが飛び込んできた。
「来て、くれたの……?」
その声はなのはの手の中から聞こえた。フェレットからである。
「しゃ、喋った!?」
しかし、驚くのもつかの間、なのは達の目の前には巨大な影が赤い両目を光らしている。とにかく、なのはとタケルはフェレットを連れて市街地を逃げ回っていた。
「な、何が……何がどうなっているの!?いったいあれはなに!?」
走っているなのはに、彼女の手に抱えられるフェレットは、
「君には資質がある……お願い、僕に協力して?」
「し、資質!?」
「僕は……ある探し物と、「適合者」を探すためにここではない世界から来ました。でも、僕の力では思いを遂げられないかもしれない。だから……迷惑だと
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