月の姫
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「・・・・・・・大成功!!」」
そう言って紫と豊姫はハイタッチする。実は二人はグルだった。目的はというと・・・・・
「成功したわね。よっちゃん、地上への旅!」
豊姫が言う
「ええ、まさか、成功するとは思わなかったわ。あなたの協力がなかったら失敗してたわ。とよちゃん」
「これぐらい朝飯前よ!これも妹を思えば、軽いことだわ!あの子のことよろしくね!」
「もちろんよ!とよちゃんの頼みは断れないわ。それじゃあ、いろいろ準備してくるわね。とよちゃん、また遊びましょ」
そう言って紫もスキマを使って去っていった
その場には豊姫だけが残された
「よっちゃん、楽しんできてね」
そういって、その場を去る
〜???〜
街の裏路地に一人の女性が倒れていた。依姫だった
「・・・・・・・う、・・・・うん?」
依姫は意識を回復させ、辺りを見回す
「こ、ここは・・・・・どこだ・・・・?」
月の都ではなかった。それは依姫でもわかった。すると答えが返ってきた
「外の世界よ」
「!?」
上を見ると八雲紫がスキマから体を出していた
「紫!!これはどういうこと!?」
「簡単よ。あなたを外の世界に連れてきただけ。」
「今すぐ返しなさい!!」
「それは無理な注文よ。いずれは返すつもりだけど。今はダメ」
「くっ!」
そう言って刀を抜く
「あらあら、怖い。でも、これはあなたの姉からの頼みごとでもあったのよ?」
「姉さまの?」
「えぇ、彼女から手紙も預かってるわ。ほら」
そう言って一通の手紙を依姫に渡す。すぐに中身を確認した
〜手紙〜
よっちゃん、あなたは今、混乱してると思うけど、これはあなたのためよ!外の世界を楽しんできなさい!私も何回か外の世界に行ったけどとっても楽しかったわ。だから、よっちゃんにもこの楽しい気持ちを分けてあげたいの。それじゃ!
P.S.ついでに、男見つけちゃいなさいよ!あなただけ、独身なんだから!
「こ、これは、本当に姉様が・・・・・?」
手を震わせながら言う依姫
「えぇ、本当よ。手渡しされたし。だから、楽しんできなさいな。本当に危険な時は助けてあげるから。後は貴女次第よ。それじゃぁね〜」
そう言ってスキマを閉じた。
「・・・・・・・・・どうしよう・・・・・・・・」
彼女はその場を立ち尽くすしかなかった。
「・・・・・・とりあえず、歩いていくしかないのかな。」
そう言って路地裏を歩いていく依姫だった
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