魔法先生ネギま!
0342話
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ふと目が覚めると、周囲に広がっているのは爽やかといってもいい朝の空気だった。ネギの記憶に潜ったのが夜だった事を考えると、随分と時間が経っているのだろう。……まぁ、それも無理は無い。何しろネギの記憶は村の襲撃中心だったが、俺の記憶は俺が転生してからこの麻帆良に来るまでの約20年分だったのだ。場面転換を繰り返していたのでかなり飛び飛びではあるが。
「……戻ってきたのか?」
そう呟いて立ち上がったのはエヴァ。その様子を見て、俺自身も地面へと座り込んでいた事に気が付く。
「らしいな」
「マスター、アクセルさん。お気づきになられましたか。突然倒れ込んだのでどうしようかと思ったのですが」
「ケケケ。何ガアッタンダ?」
「詳しくは分からんが、調整した魔法と神楽坂明日菜の魔法無効化能力が妙な具合に反応して暴走したんだろうな。そしてアクセルの記憶へと皆が引き込まれた」
「え? 私のせい?」
近くで起き上がっている神楽坂がそう呟くが、エヴァは軽く手を振ってそれを否定する。
「いや、原因の1つではあるがお前のせいというだけではない。どちらかと言うと……」
そう言ってエヴァの視線が向いたのは俺の方だった。
「俺か?」
「当然だろう。お前の記憶に潜っていたんだからな」
「そうは言われても、俺自身が特別に何かをした訳ではないんだが」
「……それよりも。アクセル君には色々と聞いておきたい事や確認しておきたい事がありますわね」
「そうねぇ。まさかハーレムを作ってるとは思わなかったわ」
「……乙女の唇は安くないんだけどね」
「なら円もハーレムの一員を目指してみる? 少なくてもあの様子だとアクセル君を独占! なんて真似はまず無理だよ?」
俺とエヴァの会話に割り込んできたのは、当然の如くあやか、千鶴、円、美砂の従者4人組だった。
「っていうか! 何で大人な筈のアクセルがこんなに小さくなってるのよ! どうも初めて会った時からガキには見えなかったのよね」
「そう言えばそうよね。ね、アクセル君。記事……には出来ないだろうなぁ。そもそも証拠が私達の記憶だけなんだし」
神楽坂の質問に乗っかってそう聞いてくる朝倉だったが、すぐに諦める。
「それよりも、アクセル坊主は強いというのが確定したアルね。これは是非勝負して欲しいアル」
「くーふぇさん。そもそもアクセルさんが強いというのは修学旅行で分かりきっていたじゃないですか」
「おろ? そう言えばそうだったアルね」
綾瀬の突っ込みに苦笑する古菲。
「今の話を聞く限りでは、ネギ先生ではなくてアクセルさんの記憶に潜っていたのですか?」
「うむ。まぁ、正確にはぼーやの記憶が終わった後にアクセルの記憶に呑み込まれた、というのが正しいのだろうがな」
「っ
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