魔法先生ネギま!
0342話
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「その、私は別にハーレムとかは余り興味ないんだけど……でも、アクセル君を想う気持ちは他の人にも負けてないんだからね!」
円の唇が俺の唇を塞ぎ、数秒してから離れる。そして最後に俺の前に立ったのは苦笑を浮かべた美砂。
「ま、私としてもアクセル君とは離れたくないし……ね!」
美砂の唇が俺の唇を塞ぎ、数秒後に離れていく。
「全く、俺なんかに付き合うなんて馬鹿な従者達だな」
しみじみとそう呟くと、ふと周囲の皆の視線がこちらへと向けられているのに気が付く。
「ちょっと、何こんな所でどうどうとキスしてるのよ! それも4人と!」
「あいやー。キスシーンを堂々と見たのはこれが初めてアル」
「せっちゃん、せっちゃん。いいもん見たなぁ」
「ちょっ、このちゃん!?」
「……」
「のどか、しっかりするです。傷は浅いですよ!」
「ええいっ、貴様等喧しいぞ! さっさと出て行け! 雪広あやか、貴様等もだ。人の目の前でイチャイチャと。茶々丸! こいつらを連れ出せ!」
「はい。申し訳ありません、皆さん。今日はこの辺でお引き取り願えますでしょうか?」
茶々丸と、どこから現れたのか同タイプの人形が姿を現し俺以外の面々を連れ去っていく。
「……俺はいいのか?」
「ふん、まだ何か用事があるといった顔をしていたぞ」
「いや、用事と言うか書庫で読んでいた本がもう少しで読み終わる所だったんでな。出来れば最後まで読ませて欲しいと思っただけだ」
「好きにしろ。私はちょっと一人で飲みたい気分だからな」
そう言うと、チャチャゼロを連れて去っていく。こうして俺一人だけがここに残される。
「一応気を使って貰った……のか?」
らしくもなく気を使ったのか、あるいは単純に俺の記憶を見て疲れていただけか。どちらにしろ、俺に取っては有り難い配慮だった。
去っていくエヴァ達の後ろ姿を苦笑しながら見送ると、書庫へと向かう。
「……雨、か」
書庫で魔法書を読み、その後は食事をしたり軽い訓練をしたりとして24時間を過ごした後、別荘から出て地下室からリビングルームへ移動して感じたのはそれだった。ザーザーという音から考えて、かなり雨足が強いらしい。
「ネギ達は濡れないで帰れたか?」
この雨の様子からして、通り雨という訳ではないだろう。恐らく俺達が別荘に籠もった後から降り始めていたと思われる。
「アクセルさん、これをどうぞ」
茶々丸から渡されたのは傘だった。青い傘で猫の絵が描かれている。
「これは茶々丸のか?」
「はい。ですが私はもう出掛ける用事がありませんので」
「悪いな。明日にでも返すよ」
「いえ、ではまた明日お会いしましょう。お休みなさいませ」
「ふん。まぁ、お前
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