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ちなくだけど私も笑みを作って見せる。変な笑顔にならなかったかなって心配だったけど、さっき以上の笑顔になってくれたリンディ艦長を見れば、なってなかったんだって判る。


「ごちそうさまでした♪」

「「???」」

そうして食事を終えたところで、リンディ艦長がいきなり手を合わせてそんなこと言った。聞き慣れない言葉に首を傾げてみる。

「あぁ、これ? なのはさん達の住んでる国での食事後の挨拶らしいの。さっきは忘れちてしまったのだけど、食前はいただきます、食後はごちそうさま、って。いただきますは食材となった命への感謝を、ごちそうさまは調達・調理してくれた人たちへの感謝を意味してるらしいの。良い文化だと思うわ」

「へぇ。変わった文化もあるもんだね」

「うん。あ、でもリンディ艦長の言う通り良い文化だと思います」

「でしょ♪っと、もうそろそろ戻らないといけないわね。けどその前に。フェイトさん、アルフ、何か質問とかあったら受け付けるわ」

リンディ艦長は時刻が表示された小型の空間モニターを展開、最後にそう確認してきた。

「グランフェリアやテスタメントはどうなったんでしょうか」

そう言えばあの2人がどうなったのか判らないから、そのことについて訊いてみることにした。心も落ち着き、お腹も満たされたことで、あの2人のことをようやく考えることが出来たから。

「「っ!」」

「え・・・?」

リンディ艦長とアルフがビクッと肩を震わせて、目を泳がせた。その様子に私は「何があったんですか?」改めて訊ねる。アルフは私から顔を逸らして「えっと・・・」って口ごもる。リンディ艦長は少し唸った後、「テスタメントさんは・・・――」私が虚数空間に飛び込んだ後、あの子がどうなったのかを教えてくれた。

「死んだ・・・? テスタメントが・・?」

テスタメントが死んだ。虚数空間に落ちた私と母さん、そしてアリシアを助けるために伸ばした鎖で私たちを引っ張り出した後、逃げる途中で崩落に巻き込まれて虚数空間に落ちたって。それってつまり「私たちの身代わりになったってこと・・・?」になる。声に出すと全身が総毛立った。

「どうしよう私・・・あの子を殺したって言われてもおかしくない・・・!」

声が震え、体も震えだす。私たちの代わりあの子が死んだ。あの子と関係のある人たちに恨まれる。それにあの子が救いたいって人のこともある。もしあの子が帰れなかったことで、その人も死んでしまったら・・・。

「フェイト、落ち着いて!」

「落ち着けるわけないよ! だってあの子を殺したようなものなんだよ! あの子にも絶対恨まれてる!」

私は自分の体を抱いて喚く。と、「フェイト、聴いて!」アルフが私の両肩に手を置いて揺さぶってきた。

「アイ
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