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Epic19そしてこれからを歩いて行こう〜The WorlD〜
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事だったっていうことだ。本当にそれだけがわたし達を救ってくれる。クロノも安堵して「ティファレト医務官。アリシア・テスタロッサの容体は?」って訊いた。そう。わたし達は、神の奇跡を見た。20年以上も前に亡くなったアリシアが蘇ったのだ。その代わりというようにプレシアが亡くなった。虚数空間で何があったのか、それを唯一知るフェイトの目醒めを待っていた。

「驚いたことに脈や脳波は正常。臓器、筋肉といった様々な器官を検査しましたが、問題なしです。ただ、かなり深い眠りなようで、目覚めるのは早くても明日以降かと」

ティファの診断を聴いたわたしは「無事ならそれで良いよ」奇跡の結果を噛みしめる。

「シャルちゃんの言う通りになったね。神さまの奇跡なんとかって・・・」

「うん。まさか本当に神さまが現れて、アリシアちゃんを蘇らせた、とか・・・?」

すずかがわたしにそう言い、なのはがポツリと漏らした言葉に「そんな馬鹿な事が」クロノが呆れた。でも実際それしか考えられないのも事実。仮死状態だったって言えばそれまでだけど、アリシアの死亡診断書も発見してる。
そこにはハッキリと亡くなっていることが記されていた。死因は、魔導炉に使われていた反応魔力素を大量に吸い込んだことによるショック性の心停止。その状態から仮死状態に持っているわけもなく。今回の一件は、本当に謎だらけだ。

「はぁ。とにかく本件は終わりを迎えた。プレシア・テスタロッサ、そしてテスタメントの両被疑者は死亡という形で書類送検。あとは・・・」

「フェイト、だね」

「あ、そのフェイトちゃんやアルフさんはいま医務室だよね。会ってもいいかな・・・?」

なのはの問いに、クロノが「アルフと一緒に護送室で隔離させるよう手配している」って答えた。隔離、って言葉に反応したなのは達は「えっ!?」って驚愕に目を大きく見開いた。納得できないって表情だけど、こればかりはどうすることも出来ないってことを伝える。

「一応、フェイトは本件の重要参考人。無罪放免とはいかないの。だからなんの制限も無く自由に動き回らせるわけにはいかないんだ。あと、面会も無理なの、ごめんね」

「ああ。本件は一歩間違っていれば次元断層を引き起こしかねなかった程の大事件だった。管理局の義務・責任として、本件の関係者の処遇には慎重にならざるを得ないんだ」

「あ、でも言い方は悪いけど、フェイトはプレシアの道具として利用されて事件に関わった。しかも真実を知らされることなく。それに母親の願いを叶えたいという想いをも利用されて。そのことから情状酌量の余地はあるはずだよ。ていうか、それが認めてもらえなかった暴動だ!」

胸の前でグッと拳を握る。すると「やめてくれ。局と教会で戦争になる」ってクロノが頭を叩いてきた。むぅ、半分冗談なの
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