新しい部隊
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はキリトの右腕に剣を突き刺した。
「ウッ!グアッ!」
「どうよどうよ!もうすぐ死ぬ感じってどんな気分よ!」
キリトのHPはどんどん減少していき、イエローに突入した。
「おいおい、何か言ったらどうだよ!あぁ?」
いまだ麻痺は解けず、全身が冷たいもので包まれていく感覚を感じた。
しかし、それと同時にある二人の人物の顔が浮かんだ。その顔を見た瞬間、キリトは両目を見開き、クラディールの剣の刀身を掴んだ。
「お、お?なんだよ、やっぱひ死ぬのは怖えェってか?」
「そうだ、まだ・・・死ねない・・・」
「カッ!そうかよ、そう来なくっちゃな!!」
クラディールは再び力を込める。キリトも力を込めるが剣は徐々にキリトに食い込んでいく。
「死ねーーーッ!死ねェェーーーッ!!!」
徐々に食い込んでいく刃にキリトは必死に抗った。
その時、
『お前はどうしたい?』
「・・・!」
『お前の望みはなんだ?』
「生きたい・・・」
『なら、叫べ、キリト!お前の願いを!』
キリトは腹に力を込めた。
「俺は生きて、みんなのところに、アスナの元に帰りたい!だから、力を貸してくれ!」
そして、キリトは彼の名を呼ぶ。
あの時浮かんだ、SAOで共に戦ってきた相棒の名を。
「シオーーーンッ!!!」
その時、空から何かが高速で降ってきた。
そして、“ソレ"はキリトとクラディールの間に落ちてきた。クラディールはすぐさま後方へと回避し、その直後に“ソレ"は着地した。
純白の生地に赤の装飾、普段とは違えどそれは間違いなくSAOで共に戦ってきた相棒だった。
キリトはその姿を見て、口元に小さく笑みを浮かべた。
「おせーよ、まったく。数秒の遅刻だぜ」
その言葉に答えるように彼もまた口元に小さく笑みを浮かべた。
「・・・シオン」
「ああ、待たせたなキリト」
「き、貴様ァ・・・」
「よぉ、クラディール。元気してたか?」
そう言いながら、シオンは剣を抜く。
「また、また貴様かあああ!!!」
クラディールは声を再び荒げた。
「貴様はなぜ、なぜ私の邪魔をするんだ!」
「ったく、ここ最近は質問者が本当に多いな。俺は学校の先生じゃねーんだぞ」
シオンは呆れながら頭をかいた。そして、シオンはクラディールを冷め切った目で見た。
「少しは自分で考えな。俺は今すげー機嫌がわりーんだよ・・・」
「貴様ァ・・・」
「話は終わりか?んじゃ、今度は俺からだ。クラディール、選べ」
シオンは手を前に出し、人差し指を立てた。
「一つ、このまま逃げるか。二つ、黒鉄宮の牢獄にはいるか。三つ、ここで俺たちを殺すかもしくは俺に
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