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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter21「仲間と家族」
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これは教導官の方針で変わってくる事だが、あえてここはなのは教導方針を立てる方で説明すれば、彼女のやり方は間違ってはいない。戦い……任務において最も必要なのは命……無事任務から生還する事……それが戦う者として最低限の心構えだ。たがこれは状況により良くも悪くも変化する。……その者の自身の命以上に優先する存在によって。大切ななにかを守る為に人は自分の命を投げ出す事すらできる……無論ルドガーもその1人。でなければあの時に、あんな選択などしてはない。

「ティアナは強くなっている……確実にな」

「そうだよ!威力とか命中率とか、明らかに上がってるし!」

「それは……クロスミラージュが優秀だからでしょ」

「クロスミラージュは、ティアの為に生まれたデバイスだってリインさん達も言ってたでしょ?」

自分が強くなっている事を認めようとしないティアナ。だが彼女の口にする言葉から彼女が何をここまで固執しているかルドガーは理解する。

「お前は……あくまでも“自分自身”の力に固執しているな」

「そんなの……当たりまえですよ……強くならいと、何も出来ない……守る事も……」

「………」

ティアナの瞳を真っ直ぐ見据える。暫しの沈黙の後、ルドガーはペットボトルを数本持ちティアナとスバルの横を通り抜ける。

「あの、ルドガーさ---」

「……ティアナ」

スバルがルドガーに声をかけるが、ルドガーは彼女の声を遮りティアナの方を向かずに話しかける。

「前に俺は言ったよな?1人で戦い続ければ、いつか孤独に呑み込むれる……って」

「!!」

「スバルの言ったとおり、リインが前言った事は正しい……クロスミラージュはお前の為に生まれた言わばお前の半身であり、そして……仲間だ」

「…………」

「自分が誰と一緒に戦っているかを忘れないでくれ……」

ルドガーの言葉で雨に打たれたようなティアナとスバルを残しルドガーは今度こそ、その場を後にする。1人コテージに向かう中、ルドガーはティアナが今自分がいる“世界”で孤独だと思っているのではと、今までの会話で感じ取れた。
だから、初出撃の際自分が言った言葉を彼女に思い出させた。

お前は1人じゃない……仲間がいる……そして俺達を信じろ……そう伝えた。

この思いを常に彼女には持ってもらいたい。
そうすれば、人はもっと強くなれる。


守るモノがあれば人はどこまでも強くなれるのだから………。


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