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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter21「仲間と家族」
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返す。キャロはそう思った理由を話し始めた。

「うーん……隊長達が仲良いし、シャーリーさんとかリイン曹長も気さくな感じだしね!」

「アルトさんやルキノさん、メンテスタッフの皆さんも優しいです」

スバルとエリオも六課メンバーの自分達の抱いている印象を話し始める。

(……家族……か)

ルドガーにも家族はいた。ジュード達も家族のようなものだった。キャロの言葉で家族とは何なのかと考える。六課メンバーをルドガーは家族というより今はルドガーの新たな仲間だ……ジュード達とは別に考えれば、自分の家族といえばユリウスとルル……そしてエル。今では兄ユリウスも父ビズリーも、ずっと昔には母も他界しており今になってこの世界に血の繋がりのある人間は誰1人いないという事実に気付き感じた事のない喪失感に見舞われる。

(ミラはこんな気持ちだったのか……だとしたら俺は……)

ルドガーはミラの世界をカナンの道標を回収する為に破壊し、自身の世界に……彼女を知る者がいない世界へ連れていった……それも彼女を騙し姉であるミュゼを本人の目の前で殺して……。
今自分の心に現れた喪失感など彼女に抱かせたモノを比べる事などおこがましいのだろう。

「もちろんスバルさんと、ティアナさんと、ルドガーさんも!……ルドガーさん?」

「……いや、なんでもない。ありがとう、キャロ」

「は、はい……」

キャロが心配しルドガーに声をかける。自分は今どんな顔をしていたのか?心配していたのはキャロだけではない。スバルもティアナもエリオも、ルドガーの様子に気付き心配している。4人を見れば自分がひどい顔をしていたのは聞かずとわかる。

「いやぁ、暗い湖も昼間と違ってまた綺麗だよな!ほら、行くぞみんな」

「あっ、はい!」

場に漂う空気を払拭するようにルドガーは明るく振舞い、ティアナが返答し、他の3人も続く。湖の辺に着き、エリオとキャロが水に付けて冷やしていたジュースを引き上げる。

「きゃ!?水冷たい!」

「うわぁ〜本当だ……」

水に手を入れた2人は、予想より水が冷たかった事で驚くが、子供だという事もあり水の冷たさには直ぐに慣れはしゃぐ。普段六課では見る事ができないキャロとエリオの姿に無意識に微笑む。

「ちょっと2人とも!落っこちたりしないでよ」

「は〜い!」

「大丈夫です!」

「………心配だ」

「………はい」

ルドガーの声にティアナが頷く。こんなタイミングで起きるはずがないと思っている時こそ、起きてしまう………旅の経験からかルドガーはこの後2人が今何かやらかすのではと考えてしまう。

そしてやはり彼の感は見事に当たる。

「っきゃあ!?」

「キャロ!?」

(……ベタすぎだろ)


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