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DQ1長編小説―ハルカ・クロニクル
Chapter-5 第18話
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今、自分はロトの鎧を身に着けているということを!
ハルカは自分の体を見た。見事なほど、ハルカの体にピッタリ合っていた。
(軽い……凄い、力が湧いてくるみたいだ!……ん?)
ハルカは毒沼に足を突っ込んでみた。痛くない!
ハルカは毒沼を恐る恐る歩いてみた。全くダメージを受けない!それどころか、体力が回復していくような感覚がある。
「凄い…ロトの鎧……」
――ああ、ハルカ、僕の素敵な子孫、似合っているよ――
(ロト様…?)
優しい男の人の声、それはやはり勇者ロトのものだろうか。
ハルカは心が満たされていく感覚を覚えた。
(僕、頑張っていくよ……)

ロトの鎧の能力は他にもあり、着脱が自由に可能である。
つまり必要な時にロトの鎧を着ることが出来る。
ロトの鎧を着ていないときはハルカはいつもの鎧に戻る。ロトの鎧は自動的に魔法の道具袋に入るのだ。
常にロトの鎧を着ているわけにはいかないのは、ロトの鎧は元々、大魔王と闘うために用意されたものであり、普段から着るための物ではないからである。勇者ロトもロトの鎧――光の鎧――は、大魔王ゾーマとゾーマの手下と戦うときのみに身に着けたのだ。
(でも、毒沼やダメージを受けるバリアを歩く時にも使いそうだね)
ふと、ハルカは賢者のすむ神殿を思い出した。あそこには、ダメージを受けるバリアが張られているのだ。
「メルキドにいかなきゃね。盾も壊れたし、そろそろ水鏡の盾も買える頃だろう…ルーラ!!」
ハルカは手を天に掲げ、呪文を唱えた。ハルカの体は一気にメルキドまで飛んでいった。

「ハルカ様!無事でしたのね!ロトの鎧……手に入ったのですね!」
「ええ。僕の手中にありますよ。今日は、メルキドで一夜を過ごしますね」
「はい、ハルカ様。いつでも、私は貴方の帰りを待ってますわ」
「ええ。待っていてくださいね」
メルキドの宿屋でローラ姫と会話を交わしたハルカは、その晩、よく眠れたという。

(次は、……“証”、だな)
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