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英雄伝説 零の軌跡 壁に挑む者たち
21話
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「ヴァ、ヴァルドさん!?ジェドさんもルガノフさんも!?」

赤いジャージの不良たちの怯えたような態度からもこの三人がリーダーと幹部であるとわかる。
だが、すぐにもう一つ別方向から声がした。

「その辺にしておきなよ」

西側からの声の主は中性的で美少年とも美少女とも言って良いほど美形な顔立ちで小柄で華奢な体格だった。だが、へそを出した奇抜な青い服装で、コートを着たサングラスをかけた禿頭の大男を連れている。

「ワジ。来たのか」

呼び捨てながら青頭巾の不良たちの尊敬の念の篭った声が彼がリーダーであることを一目でわからせた。

(両チームの(ヘッド)のご登場ってわけか)
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