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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
二十九話:氷の館に入ります
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いように、スケートをするようにバランスを取りつつ、氷の床を滑って落とし穴に向かいながら、階下のベラに呼びかけます。

 避けてもらわないと、上に落ちることになるからね!
 気でも失ってたら、それもできないが!

「え?え?そんなこと、言われても!きゃ、きゃー!滑って、上手く……!!」

 あー、そっか。
 滑るから、慣れてなくて、焦ってて、元々そそっかしいベラなら、そんな急にうまいこと動けない?

 なんて考えつつ、今さら踏みとどまることもできないので、諦めて潔く落ちていく私。

「きゃーー!!」

 焦って足をもつれさせ、階下でもまたすっ転んでた、ベラの上に。





「いたたた……」
「ごめんなさい、ベラさん」

 私、反省中。
 とりあえず、ベラにホイミはかけました。

 ベラの上に落ちた私と、猫科らしくしなやかに着地しようとしたところを私が受け止めたモモは、全くの無事。

「いいのよ、仕方ないわ。元々、私が先走ったのがいけないんだし」

 それは、そうなんですが。
 ベラが落ちた後、ベラの態勢が整うまで待ってたら、実際に魔物関連で危険だったから、すぐ来ないわけにはいかなかったんですが。

 事前に、止めようと思えば止められたからなあ……。
 快く許してくれてるだけに、申し訳ない。

「ドーラもモモも、私よりも小さいし。逆じゃなくて、良かったわ。私が潰しちゃったら、それこそ悪いもんね!」

 ああ……!
 良い子だ、ベラ!

 最初にちょっと虐めてごめんね、私、頑張るから!
 ポワン様と、ベラのために!

 こんなに良い子のベラと、あんなに素敵なポワン様を困らせるだなんて、ホントに困ったヤツですよ、ザイルは!

 色々と、落とし前を付けさせねばなりますまい!!

「……ドーラ?大丈夫?ホントに、気にしなくていいのよ?」

 決意を固めた私を、ベラが心配そうに見てきますが。

「わたしは、だいじょうぶです!わたし、がんばりますから!ぜったいに、フルートを、とりかえしましょうね!!」

 そう……ベラは、なにも心配することは無い!
 この私が本気になったからには、二度と安易な悪さをする気など起きないよう、きっちりと、教育し直してやる!
 妖精の村の、平和のために!
 主に、ポワン様とベラの、平和のために!!

「……なんだかわからないけど、やる気ね!よーし、行きましょう!」

 急に振り切れた私の思考に、さしものベラの勘もついてこられないようですね!
 でも大丈夫、問題無い!
 お姉さんに、全て任せておきなさい!

「……って、きゃー!?」

 勢いよく歩き出そうとしてまたすっ転んでる、ベラ。

 とりあえず、バランス
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