第二幕その四
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れはまた」
「随分と酷い」
「あまりと言えばあまり」
アリーチェだけでなく二人も思わず声をあげる。
「あんな人とよくもまあ」
「何を考えているんでしょ」
「お母様もそう思うわよね」
「勿論よ」
娘の言葉に対して全面的に頷いてみせる。
「当然でしょ、そんなことは」
「やっぱり。石にでも打たれた方がましよ」
「キャベツの芯を弾にした鉄砲で撃たれるようなものよ」
アリーチェの表現もかなりのものだ。母親は娘に対して断言してきた。
「安心しなさい、そんなことはさせないから」
「ええ、そうよ」
「ナンネッタちゃん、安心して」
メグとクイックリーも参戦する。
「私も協力するわ」
「そんなことはさせないからね」
「そう。じゃあ御願いするわ」
三人の心強い味方を得てナンネッタの顔が一気に晴れやかになった。さながら長い雨の後の太陽だ。
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