第80話 裏切り
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カラクリに】
(何だと?)
【可愛そうな方達だ。貴方達の詳細なデータは既に私達侵略同盟に行き渡っていると言うのに】
(どう言う事だ。それは?)
【我々に協力してくれた心強い存在が居たのですよ。永きに渡り貴方達の元に潜伏し、我々に情報を流してくれた頼もしい存在が、そうでしょ?】
そう言い、ヒッポリト星人が右手を軽く挙げる。すると、その手の上に降り立つように何かが舞い降りてきた。それはとても見覚えのある存在であった。
余りにも御馴染みと言えば御馴染み過ぎる存在でもあったのだ。
(レ、レイジングハート!)
『お久しぶりですね。ウルトラマン、ウルトラセブン』
(どう言う事なんだレイジングハート! 何故君が僕達を裏切る必要があるんだ!)
『私を作った主のご命令が下ったのです。この星を守る者達を一人残らず始末しろ……とね』
(だから、だから侵略同盟についたと言うのか?)
『その方が都合が良かったですからね。言わば利害の一致です』
感情の全く篭ってない寒気がするような言葉が次々に放たれてきた。かつての、高町なのはが使っていた頃のそれとはまるで雰囲気が違う。
何て寒々しい言葉なのだろうか。今のレイジングハートからは一切感情が感じられない。まるで殺戮の為に生み出された機械のようだった。
『どうやら貴方達は私をデバイスと思い込んでいるようですね。残念ですが私はあんな出来損ないとは訳が違いますよ』
(何?)
『私は王の手により作られた王の分身。王の命令に従い幾多の生命を根絶やしにする事が私の使命なのです』
【我々としても、地球人が居るのは大層邪魔でしてね。こうしてお互い利害が一致したので協力したまでの事なのですよ】
(レイジングハート……それは本気なのか? 君は今まで、なのはちゃんと共に幾多の戦いを戦い抜いてきたじゃないか! それが何故?)
『あれですか、言うなれば……単なる芝居、とでも言うのでしょうね』
(芝居、だと!?)
『そう、芝居ですよ。貴方達は彼女、高町なのはの魔力により怪獣達を倒してきたと思い込んでいるようですが、実際は違いますよ』
突如、レイジングハートがヒッポリト星人の手の上から跳びあがった。ゆっくりと飛翔しながら、ウルトラマン達の前まで上がる。すると、突如眩い閃光と共にウルトラマンジャックとセブンが弾き飛ばされた。
(い、今のは!)
『貴方なら見覚えがあるでしょう? かつてアントラーを倒したディバインバスターですよ。そして……』
今度は残っていたウルトラマンにも閃光が命中した。先ほどのセブンやジャック以上のダメージがウルトラマンには残っていた。
『今のはゼットンを倒したスターライトブレイカーです。もうお分かりですね? 幾多の怪獣達を倒してきたのは高町なのはではなく、私だったんですよ』
(なん……
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