買い物
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
百代は素直に謝った。その姿はとても武神として恐れられているとは思えない。それを見る大和も若干苦笑いで二人を見つめていた、瑠奈はというと慣れた様子で、それを見物していた。
それを一瞥した大和は瑠奈にささやいた。
「瑠奈、姉さんと千李姉さんって家だとあんな感じなのか?」
「そうだよー、だいたいあんなかんじでいるよ。いっつも百代おねえちゃんがしかられてる」
「あー……」
現状を見ながら嘆息する大和だが、擁護できるような状況ではないので生暖かい視線を送っておくことにした。そして百代をしかり終えた千李は次に京に視線を移す。京もそれに気付いたのか、若干たじろぐ。
「まぁ京は……いっか」
「ちょっとまて!私の時と対応がえらい違うんだが!?」
「お前はただ単に悪ふざけでやったわけでしょ?京は大和が心配?で来たわけだし、まぁ今回はお咎めなしかな」
「おーぼーだー!」
千李の解釈に抗議の意を唱える百代だが、千李はそれを一蹴する。
「うっさい、でもまぁ……確かに何のお咎めもなしって言うのはつまらないわねー。よっしじゃあこうしましょうか、お前ら2人はこれから私達の買い物に付き合いなさい」
「そんなことでいいの?」
怪訝そうに京が聞くが、千李はええ、とだけ頷くとそのまま立ち上がり皆に告げた。
「じゃあ、行きましょうか?」
瑠奈を肩に乗せ再び千李は歩き出すと、その後ろに大和+2人がついてくる形で買い物が再開された。
昼を食べてから再開されたのは主に、瑠奈の買い物ではなく、千李の買い物だった。午前中にもそれなりに買っていたが、今度はどうやらマジ買いのようだ。だが荷物を持たされているのは大和から百代に代わっていたが。
「まだ買うのか?姉さん?」
「あったり前でしょうが、1年も留守にしてたから欲しい物はたくさんあんのよ」
「うへ〜……」
げんなりとしながら荷物を運ぶ百代を尻目に、千李は買い物を続けていく。すると大和が唐突に千李に問うた。
「それにしても千李姉さんの選ぶ服って結構白多いんだね」
「まぁ白とかは好きだしね他のも着る時はあるけど」
つぶやきながらも千李は服を選ぶ手を休めない、そして店から出てきたころには大きな袋を二つほど担いでやってきた。
「これで私の買い物は終了っと、瑠奈は他に何かしたいことある?」
千李が袋を置き瑠奈に聞くと瑠奈は一つのところを指差した。そこにあったのは有名なアイスチェーン店だった。
「アイスね、じゃあ行きましょうか。百代荷物よろしくね」
「ああ……」
力なく返事をすると百代は軽く手を上げて答える、その姿に大和と京は苦笑いするしかなかった。
だが少しして戻ってき
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ