序章 第二話 幽閉されし少女
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ヴ「来たくて来たんじゃねぇよ、次元の穴っていう時空の歪みに落ちて...
ん?今なんつった? 封印?」
するとフランの表情が一段と暗くなった。そして口を開いた。
フ「私はね...とても危険な力があるの....自分でもコントロールできないぐらいの。その力のおかげで沢山の吸血鬼ハンターに狙われたってお姉様が言ってた。
お姉様は私を救うためにこの地下の部屋に送られたの。そしてずっと待ってた。またいつか、お姉様と一緒にいれることを....だけど...
お姉様は私をこの部屋ごと封印してここに閉じ込めたの。」
ヴ「な......」
フ「お姉様にとっても私は危険すぎたんだね...それからずっとこの部屋に幽閉されている。
395年間...」
ヴ「395年間!?」
吸血鬼は長命であることはしっている(闇エネルギー生命体ほどではないが)。だが彼女はまだ吸血鬼としても子供。遊び盛りの子供が生涯のほとんどを封印されて過ごしている。
そしてヴリトラ自身も同じような人生だ。彼は1兆年近く生きているがその人生の9割は封印されていた。封印された理由、それは
強大な力を持っていたから。
その力を何か悪用したわけではない。ただ周りと比べて強すぎたという理由で封印された。
彼はそんな自分とフランを被せた。こいつはおれと同じ境遇にいる。
その力が危険すぎるから、だからといってこんな小さな幼女を封印させていいのか?彼女は遊びたいと思っているはずだ。
彼はなんとか彼女を救いたかった。このまま放っておけば「第二のおれ」になってしまう。孤独な幼女を救う方法。それは
ヴ「....友達だ。」
フ「....え?」
ヴ「おれとお前は友達。もう決めた。おれにとっても、お前にとっても一番最初の友達だ。」
友達。そう聞くと彼女は目を輝かせた。
フ「ホントに?ホントに私の友達になってくれるの?」
ヴ「悪いがウソは嫌いなんだ。」
フ「.....うっ....」
いきなりフランが泣き始めたのでさすがにヴリトラも少し焦った。
ヴ「お、おいどうしたフラン、何か傷つくことでも言っちまったのか?」
フ「ううん...嬉しくて...でも私は危険だよ?壊れちゃうよ?」
ヴ「知らねぇよそんな力。つかそんな力を持つ奴なんかこの世界に山ほどいるんだぜ!?」
フ「え、そうなの?」
ヴ「あぁ、それより何して遊ぶ?どんな遊びでもいいぞ。
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