ファルエシナ魔法学園に入学しました
新学期っていろいろあるよね
入学準備は当事者より親とかのほうが気合入ってるよね
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二足歩行のトカゲみたいな魔族は、人質の女性の首筋に自身の舌を這わせている。気持ち悪。てかあの人質ミーナじゃね?
「神崎君!これどういうこと!?」
佳奈が両手に大量の紙袋をもって駆け寄ってきた。人の金で遠慮なく買い物してんなコイツ。でもちょうどいいとこに来た。
「事情はあとで説明するわ。取りあえずあの魔族を連れて転移するから、あの人質のケア頼むわ」
バヂヂヂヂヂヂ!パァアン!
魔族に向けて放ったボルトランスが魔族の放った衝撃はによって打ち消される。一瞬だが魔族の注意がミーナから俺に向けられる。
「誰だ貴様!このおグハッ!」
俺は一瞬で魔族の正面まで距離を詰め、何か言おうとしていた魔族を蹴り飛ばす。魔族はミーナを残し10メートルほど吹き飛ぶ。
「神崎君?え何で神崎君がいるの?」
突然の俺の登場にあたふたするミーナ。そうこうしている間にも魔族がさっきを向けて俺たちの方に向かってくる。
「詳しい説明は後だ。あっちにいる愛咲って人と安全なとこに避難しててくれ」
俺が佳奈を指さすとミーナは頷き、すぐに佳奈のもとへ走っていく。
「誰が逃がすものかぁぁぁぁ!」
距離を詰めていた魔族が俺の横を駆け抜け、鋭い爪を突き出す。
「お前、俺の姿が目に入らねえのか?」
魔族とミーナの間に転移し、突き出された魔族を腕を掴む。腕を掴まれたことに驚いているのか、俺のさっきを浴びて固まっているのかはわからないが、魔族の動きが静止する。
「場所、変えようか?」
そのまま俺は魔族を連れて、町のはずれの荒野へと転移する。
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