−友好デュエル・前夜−
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流石はカイザー…
「亮を見習え、二人とも。」
明日香も三沢もあらぬ方向を向いていた。
「何の話だ?」
「いや、気にしないでくれ。それより、俺と三沢を推薦してくれてありがとうな。」
鮫島校長の話では、最初に推薦してくれたのは亮らしい。
「なに、二人の実力を考えれば当然だ。…三沢くんは、惜しかったな。」
「一歩及びませんでしたよ。」
明日香、三沢と同じように亮もソファーに座る。
「ねぇ、遊矢。なんでこのカードが入っているの?」
「それはあれだ。このカードとコンボだよ。」
「…しかし、使いにくくないか?」
「いや、決まれば強力なコンボだ。」
オベリスク・ブルーの俺の部屋でのデッキ作りは、みんなで考えながらやった。
足りないカードを明日香とトレードしたり。
先程、明日香も言っていたが、【機械戦士】と明日香が使うサイバー・ガールシリーズは、戦士族のサポートを共有出来る。
…サイバー・ガールも、『一部』を除いて戦士族だ。
「そういえば、遊矢。」
「何だ?亮。」
「十代たちが、お前を探していたぞ。」
「十代たちが?」
もしや、十代たちもデッキ作りの手伝いをしてくれるつもりだったのだろうか。
そうだとしたら、いきなりオベリスク・ブルーの寮に来たのは失敗だったな。
十代はともかく、翔と隼人がオベリスク・ブルーの寮に入ることはできないだろう。
悪いことしたな…
「三人とも、それぞれのエースカードを持ってお前を探していた。」
前言撤回。
あいつらも三沢と明日香と同じか。
「…まあ、そろそろ遅い。俺たちはそろそろ自分たちの部屋に帰った方が良いだろう。」
「そ、そうね。そろそろ門限だわ。」
二人とも、いきなり立ち上がった。
「そうだな。遊矢、明日はお前らしいデュエルを期待している。」
「そいつはどうも…」
三人は自分たちの部屋に戻っていった。
…あ、いや。
「もう遅いしな。女子寮まで送るぜ、明日香。」
「え?そんなの良いわよ。遊矢は明日のデュエルに集中して。」
「そういうわけにはいかないな。…じゃ、三沢に亮もありがとな。」
「なに、このぐらいお安いごようさ。」
「デッキの調整なら、いつでも協力させてもらう。」
そう言って、三沢は隣の部屋に。
亮は自分の部屋の方向へ歩いていった。
…亮。お前、『デッキの調整は協力する』
って、自分がデュエルしたいだけじゃないか…?
ま、どうでも良いか。
「よし、行くぞ明日香。」
「だから、私は大丈夫だから…」
「明日香になんかあったら困るからな。」
「え…あ…う、うん。」
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