−友好デュエル・前夜−
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
遊矢side
どうも、つい先日に代表決定戦にて、親友にしてライバル・三沢大地とのデュエルに勝利し、デュエルアカデミア本校の代表となった黒崎遊矢です。
せっかく代表になったのだ。楽しんで勝たなくては推薦してくれた先生方や亮、勝った三沢に申し訳がたたない。
そう思って、授業後すぐにオベリスク・ブルーの自室に帰り、デッキの構築・見直しをしようと思ったのだが…
…だと言うのに…!
「遊矢。《赤鬼》をデッキに入れないか?優秀な効果と高い攻撃力が持ち味だぞ。」
「それより遊矢。《エトワール・サイバー》なんてどうかしら?デッキのイメージにも合うし、戦士族のサポートも共有出来るわ。」
…こいつらはッ!
さて、デッキを見直そうと思った時、明日香と三沢の二人が入ってきて
『自分たちにも、デッキ構築を手伝わせてくれ』
と、申し出てくれたのだ。
言われた時はとても面白かったさ。
ああ、こいつらと友達になって良かった…
と、半ば本気に感動していたところだったと言うのにッ!
「お前ら、自分の好きなカード押しつけたいだけじゃねぇか!」
「そ、そんなことないわよ!」
顔を背ける明日香。
「そんなことないわけ無いな!」
「…落ち着いて聞いてくれ、遊矢。」
途端に真面目な顔つきになって、三沢が語りかけてきた。
「俺も明日香くんも、君にノース校の代表に勝って欲しいからここに来たんだ。」
「ほう。」
うん、それは嬉しい。
「ならば、少しでもお前の助けになるように俺のカードを託したい。というか、大舞台で俺のカードが活躍するところを見たい!さあ、俺のカードを使ってくれ!」
「今本音出たぞ三沢!」
そんなことだろうと思ったさ!
「三沢くんの赤鬼より、私のエトワール・サイバーの方が良いわよ!」
明日香も負けじとエトワール・サイバーのカードを押しつけて来るが、頑として受け取らない。
てか、受け取ってたまるか。
「いい加減にしてくれ二人とも!俺の【機械戦士】にお前らのカードは入らない!」
「はは、分かっているさ。冗談に決まっているじゃないか。」
「そ、そうよ。冗談よ。」
二人は『冗談』と言いながらも、しぶしぶカードを自分のデッキに入れる。
まったく…
二人に呆れていると、部屋のドアがノックされた。
「遊矢。いるか?」
亮の声だ。
…亮なら、《サイバー・ドラゴン》をデッキに入れてくれ、とか言わないだろう。
「いるぞ。入ってきてくれ。」
「失礼する。」
やはり、友人の一人であるカイザー亮であった。
「デッキ作りの手伝いでも出来るかと思ってな。来させてもらった。」
おお…
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ