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遊戯王GX−音速の機械戦士−
−友好デュエル・前夜−
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遊矢side



どうも、つい先日に代表決定戦にて、親友にしてライバル・三沢大地とのデュエルに勝利し、デュエルアカデミア本校の代表となった黒崎遊矢です。

せっかく代表になったのだ。楽しんで勝たなくては推薦してくれた先生方や亮、勝った三沢に申し訳がたたない。

そう思って、授業後すぐにオベリスク・ブルーの自室に帰り、デッキの構築・見直しをしようと思ったのだが…

…だと言うのに…!

「遊矢。《赤鬼》をデッキに入れないか?優秀な効果と高い攻撃力が持ち味だぞ。」

「それより遊矢。《エトワール・サイバー》なんてどうかしら?デッキのイメージにも合うし、戦士族のサポートも共有出来るわ。」

…こいつらはッ!

さて、デッキを見直そうと思った時、明日香と三沢の二人が入ってきて
『自分たちにも、デッキ構築を手伝わせてくれ』
と、申し出てくれたのだ。

言われた時はとても面白かったさ。
ああ、こいつらと友達になって良かった…

と、半ば本気に感動していたところだったと言うのにッ!

「お前ら、自分の好きなカード押しつけたいだけじゃねぇか!」

「そ、そんなことないわよ!」

顔を背ける明日香。

「そんなことないわけ無いな!」

「…落ち着いて聞いてくれ、遊矢。」

途端に真面目な顔つきになって、三沢が語りかけてきた。

「俺も明日香くんも、君にノース校の代表に勝って欲しいからここに来たんだ。」

「ほう。」

うん、それは嬉しい。


「ならば、少しでもお前の助けになるように俺のカードを託したい。というか、大舞台で俺のカードが活躍するところを見たい!さあ、俺のカードを使ってくれ!」

「今本音出たぞ三沢!」

そんなことだろうと思ったさ!

「三沢くんの赤鬼より、私のエトワール・サイバーの方が良いわよ!」

明日香も負けじとエトワール・サイバーのカードを押しつけて来るが、頑として受け取らない。

てか、受け取ってたまるか。

「いい加減にしてくれ二人とも!俺の【機械戦士】にお前らのカードは入らない!」

「はは、分かっているさ。冗談に決まっているじゃないか。」

「そ、そうよ。冗談よ。」

二人は『冗談』と言いながらも、しぶしぶカードを自分のデッキに入れる。

まったく…

二人に呆れていると、部屋のドアがノックされた。

「遊矢。いるか?」

亮の声だ。
…亮なら、《サイバー・ドラゴン》をデッキに入れてくれ、とか言わないだろう。

「いるぞ。入ってきてくれ。」

「失礼する。」

やはり、友人の一人であるカイザー亮であった。

「デッキ作りの手伝いでも出来るかと思ってな。来させてもらった。」

おお…
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