第16話
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情を説明しにきたようだ。
「先日、カトリック協会本部ヴァチカン及び、プロテスタント側、正教会側に保管・管理されていた聖剣エクスカリバーが奪われました」
「エクスカリバーって一本じゃないんですか?」
イッセーが疑問を口にする。まあ、普通は知りませんからね。イッセーの疑問に部長が答える。
「聖剣エクスカリバーそのものは現存していないわ」
「イッセー君、エクスカリバーはね、大昔の戦争で折れてしまったの」
「大昔の戦争、双葉に心当たりは?」
「生憎だが私に心当たりは無い。まあ現在は破片を利用して聖剣に近い剣を精製していたはずだ」
「その通りだ。今はこのようにな」
そう言ってゼノヴィアが傍らに置いていた布の塊の解き放つ。
「これがエクスカリバー?」
「何故疑問系なのだ?」
「いや、双葉の黄金聖衣に比べると神々しく無いし」
「黄金聖衣?」
「通称パンドラボックスと呼ばれている神器の事ですよ」
「ああ、あのハズレか。あんな物がエクスカリバーより神々しいなど信じられんな」
その言葉に少し頭に来ました。破損していようとも聖衣が生きている限り神々しさは失われないのですから。黄金聖衣を殺す事など並大抵の事では無理です。以前にお会いした魔王様達でも無理ですね。そして実物を見ずにそう決めつけるとは。我々の侮辱と受け取っても良いでしょう。
「高が駄剣ごときが聖衣より神々しい事のほうが信じられませんね」
「エクスカリバーが駄剣だと!?」
「双葉兄ぃ、さすがに私も怒るよ」
エクスカリバーを駄剣呼ばわりした事で一気にイリナ達の機嫌が悪くなりましたが、退く訳には行きません。
「ならば来るが良い!!担い手も未熟な駄剣など恐ろしくも無い!!」
「貴様は悪魔では無いようだが、そんな事は関係ない!!この場で滅してくれる!!イリナ、良いな!!」
「うん。双葉兄ぃ、覚悟してもらうよ!!」
ゼノヴィアとイリナが聖剣を手に持ち、斬り掛かってくる。私は二人の剣の軌道上に双子座聖衣のパンドラボックスを呼び出し受け止める。
「何!?破壊の聖剣が受け止められるだと!?」
「ならこれで!!」
イリナの持っている聖剣が形を変えて私を突き刺そうとする。パンドラボックスから双子座聖衣が飛び出し、オブジェ形態のままでそれを受け止める。
「嘘!?」
「甘すぎるぞ!!」
二人が一度距離を取ると同時に聖衣を纏い、小宇宙を燃やして威嚇する。
「そう言えば自己紹介がまだだったな。私は双子座の双葉、聖闘士を纏める教皇だ」
「せ、聖闘士だと!?」
「双葉兄ぃが、あの神話の、しかも教皇!?」
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