第15話
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らいいや。また暇な時にでも昔話を聞かせてくれよ。オレも聖闘士の一人なんだろう」
「ええ、暇な時に」
「さてと、それじゃあ残りを片付けますか」
話し込んでいる内に残っていた男子がオレ達を囲む。エアガンも弾をほとんど撃ち尽くしてしまった以上ただの鈍器に成り果ててしまっている。だけど関係ない。オレ達は聖闘士だ。自らの肉体と小宇宙がオレ達の武器だ。ルール上エアガンかナイフを当てる必要があるけど問題無い。戦死者から奪ったナイフを両手に構えて双葉と背中合わせに構える。
「さあて、行きますか」
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乾いた音が部室に響く。
「祐斗、少しは目が覚めたかしら?」
球技大会中、木場は上の空のままだったばかりに足を引っ張り続けた。最も、私とイッセーが居る時点で負けはないのですが、部長は木場の態度が気に食わない様ですね。まあ、私も若干苛ついています。木場を覆う濁った小宇宙が気に食いません。
「もういいですか?球技大会も終わりました。夜の時間まで休ませて貰ってもいいですねよ?昼間は申し訳ございませんでした。どうにも調子が悪かったみたいです」
「木場」
「何か用かい?出来れば今度にして貰いたいんだけど」
「私なりにお前の過去を調べさせてもらった。勝手な事をしてすまないと思っているが、だからこそ聞いておかなければならない。お前は何がしたいんだ」
「……復讐」
「そんなことはお前の目を見れば分かる。だが、その復讐の矛先は何を目指している。もう一度しっかりと考える事だ。私は復讐を否定はしないが、それによって周囲に害を齎すのなら……」
「齎すのなら?」
「お前の記憶と心を操作する。それがお前の人生を否定する事だと理解した上でだ」
「……覚えておくよ」
「最後に一つだけ。意思は力だ。イッセーを見れば分かり易いだろう」
「そうだね」
「それに神器は意思の力で進化する。お前の意思はどんな姿を見せてくれるか期待している」
「僕の、意思か。すみません部長、やはり数日間休ませて貰います。少し、考えたいので」
「私からもお願いします。夜の仕事の方は私が肩代わりしますので」
「はぁ〜、自分勝手にも程があるわよ、双葉。まあいいわ。ただし、ちゃんと気持ちと考えに決着を付けてきなさいよ」
「分かりました。失礼します」
今度こそ立ち去った木場を見送る。
「双葉、木場の過去って一体?」
「あまり詳しく話すのは本人の許可を得た方が良いので大雑把に言いますが、騙されて家族同然、いえ、実際家族だったのでしょうが、兄弟を皆殺しにされているのですよ」
「なっ!?でも聖剣を見てからあんな調子なのは、いや、待てよ、ま
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